公立学校教員の過去問
令和5年度(R6年度採用)
小学校に関する問題 問2
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和5年度(R6年度採用) 小学校に関する問題 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
「令和4年度 全国学力・学習状況調査の結果」(国立教育政策研究所 令和4年7月)に示された、小学校の調査結果に関する記述として適切なものは、次のうちのどれか。
- 国語の「書くこと」については、文章の構成や展開について感想や意見を伝え合うことを通して自分の文章のよさを見付けることはできている。
- 国語の「話すこと・聞くこと」については、必要なことを質問して話の中心を捉えることに課題がある。
- 算数の「変化と関係」については、日常生活の場面に即して、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することはできている。
- 算数の「データの活用」については、目的に合う円グラフを選び、読み取った情報を答えることに課題がある。
- 理科の「観察、実験などに関する技能」については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことに課題がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
「令和4年度 全国学力・学習状況調査の結果」(国立教育政策研究所 令和4年7月)に示された、小学校の調査結果からの出題です。
設問に関連ある部分をみていきましょう。
1.文章に対する感想や意見を伝え合い、自分の文章のよいところを見付けることに課題がある。
自分の文章のよいところとして、第1・2学年では「内容や記述などに見られる具体的なよさ」、第 3・4学年では「書こうとしたことの明確さ」、第5・6学年では「文章全体の構成や展開の明確さ」 などを見付けることができるように、系統的に指導することが大切である。
2.〇必要なことを質問し、話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉えることはできている。
〇 互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、自分の考えをまとめることに引き続き課題がある。
異なる意見を自分の考えに生かして考えをまとめることができるよう、「~という意見もあったが」 「~という考えもあるけれど」などの表現を話合いの中で用いることができるように指導することが大切である。
3.〇 割合を用いて問題を解決する場面において、数量(飲み物の量)が変わっても割合(飲み物の濃さ)は変わらないことを理解することに課題がある。
日常の場面に対応させながら割合について理解したり、図や式などを用いて基準量と比較量の関係を 表したりすることができるように指導することが大切である。
4.〇 表の意味を理解し、ある項目に当たる数を求めることはできている。
〇分類整理されたデータを基に、目的に応じてデータの特徴を捉え考察することや、目的に応じて円グラフを選択し、必要な情報を読み取ることに課題がある。
日常生活の問題を解決するために、目的に応じて、必要なデータを収集し、観点を決めて分類整理し、 データの特徴や傾向に着目して考察できるように指導することが大切である。
5.〇観察、実験などに関する技能については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことはできている。
一方、自然の現象(水の状態変化)については、知識を日常生活に関連付けて理解することに引き続き課題が見られる。
不正解です。
文章の構成や展開について感想や意見を伝え合うことを通して自分の文章のよさを見付けることは課題です。
不正解です。
必要なことを質問して話の中心を捉えることはできています。
互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、自分の考えをまとめることに引き続き課題があります。
不正解です。
割合を用いて問題を解決する場面において、数量(飲み物の量)が変わっても割合(飲み物の濃さ)は変わらないことを理解することに課題があります。
正解です。
不正解です。
観察、実験などに関する技能については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことはできています。
一方、自然の現象(水の状態変化)については、知識を日常生活に関連付けて理解することに引き続き課題が見られます。
「令和4年度 全国学力・学習状況調査の結果」(国立教育政策研究所 令和4年7月)に示された、小学校の調査結果に目を通しましょう。何ができていて、何が課題なのか、どのように指導したらよいかの理解に努めましょう。
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02
「令和4年度 全国学力・学習状況調査の結果」(国立教育政策研究所 令和4年7月)より、
調査結果のポイント
小学校国語
○ 互いの立場を尊重して話合いを進める上で、必要なことを質問して話の中心を捉えることはで きているが、学習指導要領で新たに示された、相手とのつながりをつくる言葉の働きを捉える ことに課題が見られる。
○ 本調査で初めて取り上げた、文章の構成や展開について感想や意見を伝え合うことを通して自 分の文章のよさを見付けることに課題が見られる。
小学校算数
○ 学習指導要領に新設された「データの活用」の領域において、表の各欄と合計欄の意味を理解 してある項目に当たる数を求めることはできているが、目的に合う円グラフを選び、読み取っ た情報を答えることに課題が見られる。
○ 日常生活の場面に即して、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することに課題が見 られる。
小学校理科
○ 学習指導要領で重視されている問題解決の力を踏まえて初めて出題した「問題の見いだし」 (身の回りの生物や物の溶け方に関すること)については、気付いたことを基に分析して解釈 し、適切な問題を見いだすことに課題が見られる。
○ 観察、実験などに関する技能については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したもの を選ぶことはできている。一方、自然の現象(水の状態変化)については、知識を日常生活 に関連付けて理解することに引き続き課題が見られる。
不正解です。
× 国語の「書くこと」については、文章の構成や展開について感想や意見を伝え合うことを通して自分の文章のよさを見付けることはできている。
〇 国語の「書くこと」については、文章の構成や展開について感想や意見を伝え合うことを通して自分の文章のよさを見付けることに課題がみられる。
不正解です。
× 国語の「話すこと・聞くこと」については、必要なことを質問して話の中心を捉えることに課題がある。
〇 国語の「話すこと・聞くこと」については、話し方の工夫について自分で考えることに課題がある。
不正解です。
× 算数の「変化と関係」については、日常生活の場面に即して、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することはできている。
〇 算数の「変化と関係」については、日常生活の場面に即して、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することに課題がある。
正解です。
〇 算数の「データの活用」については、目的に合う円グラフを選び、読み取った情報を答えることに課題がある。
不正解です。
× 理科の「観察、実験などに関する技能」については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことに課題がある。
〇 理科の「観察、実験などに関する技能」については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことができている。
質問紙調査結果も確認しておきましょう。
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03
国語の「書くこと」については、文章に対する感想や意見を伝え合い、自分の文章のよいところを見付けることに課題があります。
国語の「話すこと・聞くこと」については、話し方の工夫について自分で考えることに課題があります。
算数の「変化と関係」については、割合を用いて問題を解決する場面において、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することに課題があります。
算数の「データの活用」の領域において、目的に合う円グラフを選び、読み取った情報を答えることに課題があります。
理科の「観察、実験などに関する技能」については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことはできています。一方、自然の現象(水の状態変化)については、知識を日常生活に関連付けて理解することに引き続き課題があります。
国語の「書くこと」については、文章に対する感想や意見を伝え合い、自分の文章のよいところを見付けることに課題があるため、
選択肢1は間違いです。
国語の「話すこと・聞くこと」については、話し方の工夫について自分で考えることに課題があるため、
選択肢2は間違いです。
算数の「変化と関係」については、割合を用いて問題を解決する場面において、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することに課題があるため、
選択肢3は間違いです。
算数の「データの活用」の領域において、目的に合う円グラフを選び、読み取った情報を答えることに課題があるため、
選択肢4は正解です。
理科の「観察、実験などに関する技能」については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことはできている。一方、自然の現象(水の状態変化)については、知識を日常生活に関連付けて理解することに引き続き課題があるため、
選択肢5は間違いです。
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