公立学校教員の過去問 令和5年度(R6年度採用) 中学校に関する問題 問2
この過去問の解説 (2件)
「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(文部科学省 令和4年10月)に示された中学校の長期欠席のうち、不登校に関する記述です。
「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」を参考にしながら、各設問をみていくことにします。
1.中学校における生徒1000人当たりの不登校生徒数の推移をみると、H.23(26.4人)/
H.24(25.6人)/ H.25(26.9人)/ H.26(27.6人)/ H.27(28.3人)/ H.28(30.1人)/ H.29(32.5人)/ H.30(36.5人) /R.1(39.4人)/ R.2(40.9人)/ R.3(50.0人) となっています。
これより、不登校生徒数は9年連続で増加しています。
また、H.24年以前(各自確認しておいてください。)の最高は、H.19(29.1人)でしたので、過去最高ということになります。
2.不登校の主たる要因は、
①無気力・不安(49.7%)
②いじめを除く友人関係をめぐる問題(11.5%)
③生活リズムの乱れ・あそび・非行(11.0%)
④学業の不振(6.2%)
⑤親子の関わり方(5.5%)となっています。
よって、最も多いのは、「無気力・不安」です。学力の不振は、4番目です。
3.中学校の場合、長期欠席者が232,875人、そのうち不登校が163,442人です。
よって、理由別長期欠席者数のうち、不登校によるものは半数以上です。
4.中学校の場合「不登校生徒」は163,442人、そのうち「欠席日数90日以上の者」は98,645人。
よって、約60%です。
5.中学校における生徒1000人当たりの不登校生徒数は、R.3(50.0人) となっています。
正解です。
不正解です。
不登校の主たる要因として最も多いものは、「無気力・不安」です。
不正解です。
理由別長期欠席者数のうち、不登校によるものは半数以上です。
不正解です。
不登校生徒の欠席期間別人数で、不登校生徒のうち「欠席日数90日以上の者」は60%です。
不正解です。
生徒1,000人当たりの不登校生徒数は、50.0人です。
「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」に目を通して、各自内容を確認しておきましょう。
「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(文部科学省 令和4年10月)に示された中学校の長期欠席のうち、不登校に関する記述は以下のとおりです。
小・中学校における不登校の状況については、 不登校児童生徒数は9年連続で増加し、過去最多となっています。
不登校の主たる要因として最も多いものは、無気力・不安です。
理由別長期欠席者数のうち、不登校によるものは半数以上です。
不登校生徒の欠席期間別人数で、不登校生徒のうち「欠席日数90日以上の者」は55%です。
児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は25.7人(前年度20.5人)です。
小・中学校における不登校の状況については、 不登校児童生徒数は9年連続で増加し、過去最多となっているため、
選択肢1は正解です。
不登校の主たる要因として最も多いものは、無気力・不安であるため、
選択肢2は間違いです。
理由別長期欠席者数のうち、不登校によるものは半数以上であるため、
(小・中学校における長期欠席者数は413,750人(前年度287,747 )で、 このうち不登校によるものは244,940人(前年度196,127人))
選択肢3は間違いです。
不登校生徒の欠席期間別人数で、不登校生徒のうち「欠席日数90日以上の者」は55%であるため、
(不登校児童生徒のうち90日以上欠席した者は134,655人(55%))
選択肢4は間違いです。
児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は25.7人(前年度20.5人)であるため、
選択肢5は間違いです。
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