公立学校教員 過去問
令和6年度(R7年度採用)
問10 (共通問題 問10)

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和6年度(R7年度採用) 問10(共通問題 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

西洋教育史に関する記述として適切なものは、次のうちのどれか。
  • ケイは、1530年に著した「児童を学校におくるべきことの説教」の中で、国家が児童の就学を強制すべきことを述べ、児童の教育の費用は、これを公費から支弁し、父母は子弟を学校に通わせる責務をもつものとした。
  • ルターは、「世界図絵」などの教科書を著したほか、全ての人に、全てのことを教える、普遍妥当の技術を示す書として、1657年に「大教授学」を刊行した。
  • コメニウスは、1762年に著した「エミール」の中で、子供の自然性を善と捉え、年齢に先んじて知的道徳的教育をしないという「消極教育」を唱えた。
  • ヘルバルトは、1806年に「一般教育学」を刊行した。また、明瞭、連合、系統、方法という四段階の教授過程を唱えた。
  • ルソーは、1900年刊行の著書「児童の世紀」で、20世紀こそは児童の世紀として子供が幸せに育つことのできる平和な社会を築くべき時代であると主張した。

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この過去問の解説 (3件)

01

教育史の問題です。有名な人物、著書の名前など確認する問題になっています。

選択肢1. ケイは、1530年に著した「児童を学校におくるべきことの説教」の中で、国家が児童の就学を強制すべきことを述べ、児童の教育の費用は、これを公費から支弁し、父母は子弟を学校に通わせる責務をもつものとした。

不正解です。

「エレンケイ」ではなく「ルター」が正解です。

「ルター」はドイツの宗教改革者で、「教理問答書(カテキズム)」でも有名です。

選択肢2. ルターは、「世界図絵」などの教科書を著したほか、全ての人に、全てのことを教える、普遍妥当の技術を示す書として、1657年に「大教授学」を刊行した。

不正解です。

「ルター」ではなく「コメニウス」が正解です。

「世界図絵」はコメニウスが記した著書です。

選択肢3. コメニウスは、1762年に著した「エミール」の中で、子供の自然性を善と捉え、年齢に先んじて知的道徳的教育をしないという「消極教育」を唱えた。

不正解です。

「コメニウス」ではなく「ルソー」が正解です。

ルソーは「エミール」、「社会契約論」「消極教育」で有名です。

選択肢4. ヘルバルトは、1806年に「一般教育学」を刊行した。また、明瞭、連合、系統、方法という四段階の教授過程を唱えた。

正解です。

ヘルバルトは、「一般教育学」(教授のない教育などというものを認めないし、また逆に教育しないいかなる教授も認めない)「4段階教授法」明瞭ー連合ー系統ー方法で有名です。

選択肢5. ルソーは、1900年刊行の著書「児童の世紀」で、20世紀こそは児童の世紀として子供が幸せに育つことのできる平和な社会を築くべき時代であると主張した。

不正解です。

「ルソー」ではなく「エレン・ケイ」が正解です。

エレン・ケイは「児童の世紀」(教育の最大の秘訣は,教育しないことにある)で有名です。

まとめ

西洋教育史は人物と著書名などしっかり覚えておくといいと思います。今回、出題された人物以外にも、「ロック」「フレーベル」「デューイ」「ブルーナー」なども重要なので覚えておくと良いと思います。

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02

この問題の選択肢に出てくる人物は、それぞれ教育史の中で著名な人物です。人物名と著作物の名前、生きた時代を押さえておくことがポイントです。

選択肢1. ケイは、1530年に著した「児童を学校におくるべきことの説教」の中で、国家が児童の就学を強制すべきことを述べ、児童の教育の費用は、これを公費から支弁し、父母は子弟を学校に通わせる責務をもつものとした。

エレンケイではなく、ルターについての記述です。

 

「児童を学校におくるべきことの説教」は、『人々はこどもたちを学校へやるべきであるという説教』など、様々な訳があり、記述のような内容を述べています。

選択肢2. ルターは、「世界図絵」などの教科書を著したほか、全ての人に、全てのことを教える、普遍妥当の技術を示す書として、1657年に「大教授学」を刊行した。

ルターではなく、コメニウスについての記述です。

選択肢3. コメニウスは、1762年に著した「エミール」の中で、子供の自然性を善と捉え、年齢に先んじて知的道徳的教育をしないという「消極教育」を唱えた。

コメニウスではなく、ルソーについての記述です。

選択肢4. ヘルバルトは、1806年に「一般教育学」を刊行した。また、明瞭、連合、系統、方法という四段階の教授過程を唱えた。

正答です。

選択肢5. ルソーは、1900年刊行の著書「児童の世紀」で、20世紀こそは児童の世紀として子供が幸せに育つことのできる平和な社会を築くべき時代であると主張した。

ルソーではなく、エレン・ケイについての記述です。

参考になった数1

03

教育史の内容に関する問題です。

選択肢1. ケイは、1530年に著した「児童を学校におくるべきことの説教」の中で、国家が児童の就学を強制すべきことを述べ、児童の教育の費用は、これを公費から支弁し、父母は子弟を学校に通わせる責務をもつものとした。

不正解です。

「エレンケイ」ではなく「ルター」です。

選択肢2. ルターは、「世界図絵」などの教科書を著したほか、全ての人に、全てのことを教える、普遍妥当の技術を示す書として、1657年に「大教授学」を刊行した。

不正解です。

「ルター」ではなく「コメニウス」です。

選択肢3. コメニウスは、1762年に著した「エミール」の中で、子供の自然性を善と捉え、年齢に先んじて知的道徳的教育をしないという「消極教育」を唱えた。

不正解です。

「コメニウス」ではなく「ルソー」です。

選択肢4. ヘルバルトは、1806年に「一般教育学」を刊行した。また、明瞭、連合、系統、方法という四段階の教授過程を唱えた。

正解です。

ヘルバルトは「4段階教授法」を唱えました。

選択肢5. ルソーは、1900年刊行の著書「児童の世紀」で、20世紀こそは児童の世紀として子供が幸せに育つことのできる平和な社会を築くべき時代であると主張した。

不正解です。

「ルソー」ではなく「エレンケイ」です。

まとめ

西洋教育史は、重要な人物と著書名をセットで覚えておくことをおすすめします。

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