公立学校教員 過去問
令和6年度(R7年度採用)
問18 (共通問題 問18)
問題文
心理療法に関する記述として適切なものは、次のうちのどれか。
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和6年度(R7年度採用) 問18(共通問題 問18) (訂正依頼・報告はこちら)
心理療法に関する記述として適切なものは、次のうちのどれか。
- 遊戯療法とは、遊びを媒介にして行われる心理療法である。遊びの中で子どもは自己表現をし、不満や不安を解消するが、さらに自分の感情調整や現実への対処の仕方を学ぶことができる。
- 行動療法とは、ユング心理学を応用した心理療法である。箱に砂を入れ、ミニチュア玩具を選んで自分の好きな情景を作る。作っているうちに、心の全体像の象徴的表現が作者の自己治癒力を刺激し、不安が解消するようになる。
- ゲシュタルト療法とは、自己を「あるがまま」に受け入れていく態度を体得させ、生への意欲を現実化させていく心理療法である。
- 箱庭療法とは、実験的に確認された学習の諸原理に基づいて、不適応行動や症状を減弱させ、適応的行動を強化する療法である。多様な技法が用いられ、バイオフィードバック法や系統的脱感作法がある。
- 森田療法とは、「いま、ここ」におけるクライエントの機能や関係性の全体性に焦点の中心をおく心理療法の一形態である。自然な感情や自己への気づきを引き出すための技法や、パーソナリティの成長を発揮させるための技法があり、集団にも個人にも適用できる。
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この過去問の解説 (1件)
01
今回は教育心理学の問題です。教育心理学においては、主に乳児期から青年期にかけての人間の精神および知能の発達や人格形成などと教育の関係を取り上げている内容です。
正解です。
選択肢に記された通りです。
「遊戯療法」はアンナ・フロイトやメラニー・クラインによって研究・開発が実施されました。
不正解です。
「行動療法」ではなく「箱庭療法」についての記述です。
「箱庭療法」は1929年にM.ローエンフェルトによって作られました。その後、「カルフ」によりユング心理学の考えを取り入れながら発展しました。
不正解です。
「ゲシュタルト療法」ではなく「森田療法」についての記述です。
「森田療法」は精神科医、森田正馬によって創始された神経症に対する独自の精神療法です。
不正解です。
「箱庭療法」ではなく「行動療法」についての記述です。
「行動療法」は、学習理論を活用した治療方法です。言葉を使えない乳児や人以外の動物にも使える方法です。
不正解です。
「森田療法」ではなく「ゲシュタルト療法」についての記述です。
「ゲシュタルト療法」とは、1940年代にフレデリック・パールズによって開発された心理療法です。
今回出てきた内容は確実に覚えておいてほしいと思います。教育心理学では「ワトソン(行動主義)」「フロイト」「アドラー(個人心理学)」「ユング(分析心理学)」なども有名なので覚えておいてください。
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