看護師の過去問
第104回
午後 問152
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問題
看護師国家試験 第104回 午後 問152 (訂正依頼・報告はこちら)
気胸(pneumothorax)について正しいのはどれか。
- 外傷は原因の1つである。
- 自然気胸(spontaneous pneumothorax)は若い女性に多い。
- 原因となるブラは肺底部に多い。
- 治療として人工呼吸器による陽圧換気が行われる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2は、女性ではなく痩せた男性に多いため誤りです。
3は、原因となるブラは肺底部ではなく、上部や肺尖部に多く発生するため誤りです。
4は、気胸の治療はドレナージや嚢胞切除のため、誤りです。
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02
1:○
気胸の原因のほぼ大半は突発性の自然気胸ですが、事故や事件などによる胸部の外傷や、病院での検査や処置時の誤穿刺も原因の一部に該当します。
2:×
自然気胸は10代~30代の、背が高く、痩せ型の男性に多いのが特徴です。
その割合は若い背の高い男性が胸部の痛みや呼吸苦を訴えた場合、まずは自然気胸を疑い、胸部レントゲンを行うほどです。
3:×
自然気胸の原因と言われている”ブラ”(嚢胞のようなもので、肺の通常の皮膚から袋状に飛び出し、薄くなっている部分。消化管における憩室のような状態)は、肺尖部から上葉に多く発生します。
4:×
治療は軽度の場合は安静と経過観察による自然治癒を目指します。
中等度〜重度の場合は、胸腔にチューブを挿入し、持続的に吸引する胸腔ドレナージ術や、胸腔鏡によるブラの切除術を行うこともあります。
気胸は呼吸により、吸い込んだ空気が穴の空いたブラから体内に漏れ出している状態であり、重度になると漏れ出した空気が肺や心臓を圧迫して、ショック状態を引き起こすこともありますので、穴のあいた部分を処置することなく、強制的に吸気を吹き込む陽圧換気は悪化を招き、禁忌ともいえます。
気胸の病態をしっかり理解し、この選択肢だけは選ばないようにしましょう。
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03
また、若いやせ型体型の男性に多くみられるのが特徴です。
ブラについては肺底部ではなく、上部や肺尖部に多く発生します。
治療方法は程度にもよりますが、安静にして治す自然治癒とドレーンを挿入してドレナージを行う方法や嚢胞切除といったものがあります。
人工呼吸器の設定が合っていないことで、気胸が発生することもあります。
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