過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

看護師の過去問 第104回 午後 問153

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
心電図でT波の上昇の原因となるのはどれか。
   1 .
高カリウム血症
   2 .
低カリウム血症
   3 .
高カルシウム血症
   4 .
低カルシウム血症
( 看護師国家試験 第104回 午後 問153 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

1
高カリウム血症では、T波の上昇がみられます。高カリウム血症によって、致死性の不整脈や心停止を引き起こすことがあり注意が必要です。
このため正解は 1 です。

低カリウム血症ではT波は低下します。
高カルシウム血症では、T波の短縮~消失がみられます。
低カルシウム血症では、T波の延長がみられます。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
正解は 1 です


体内の電解質異常は、筋肉活動時の電気信号が正常から逸脱するのを招きます。
そのため、心筋の電気信号を観察している心電図で、異常波が確認できるようになるのです。

状態によっては、それが続くと心停止や循環状態の異常を招くものもありますので、ただ心臓が動いているな、ということではなく、特徴的な異常波は見分けられるようになりましょう。


1:○
高カリウム血症では、心筋が興奮した状態から平静な状態に戻るまでの時間(回復と表現します)が短くなり、本来なだらかな山形のT波がR波と同じような、またはR波を超えるようなほどに上に引っ張られたような形の”テント状T波”が出現します。

尖った山が二つ出現したような波形、もしくはR波とT波の大きさが入れ替わったような波形になるため、発見した際はすぐに用紙に印刷するか、続くようであれば、その場で上長への報告、または患者様の様子を見に行った方が良いかもしれません。

そもそも、高カリウム血症がなぜそんなに危険視されるかというと、体内のカリウムはそのほとんどが細胞内に存在し、神経や筋肉の興奮を伝達する役割を持っています。
そのため、濃度が異常値に突入すると知覚異常、意識障害、脱力、麻痺などの危険性が高まります。

特に、高値は危険で、血液検査の結果カリウムが6.0mEq/L以上を示した場合、その状態を放置すれば、心室細動などの危険な不整脈の原因となり、最終的には心停止を引き起こす危険性もあります。

高カリウム血症を引き起こす原因として考えられるのは、軽度の場合は降圧薬などの薬剤により腎血流量が減少していたり、腎からのカリウム排出が阻害されるような作用が働いていたりするものです。
それ以外には腎機能が低下した状態でのカリウムの過剰摂取(海藻類やバナナ・キウイ等)、アジソン病などの副腎皮質機能低下症や機能不全、βブロッカーやジギタリス製剤などの薬物の影響、先天性溶血性貧血、腎不全、アシドーシスなどが考えられます。


2:×
低カリウム血症とは血清カリウムが3.5mEq/L以下の状態をいい、T波は消失して平坦化、もしくは陰性化(マイナス、本来T波がある場所がへこんだように見えること)が見られます。

またST波も低下し、虚血性心疾患を起こした際の心電図と似たような波形になります。
高カリウム状態でも不整脈の危険性がありますが、低カリウム血症でも同様に不整脈や心停止の危険性が高まります。

低カリウム血症の原因として考えられるのは、嘔吐、下痢、熱傷、副腎皮質の異常、または利尿薬による腎からの過剰排出、アルカローシスなどです。


3:×
高カルシウム血症は血清中のカルシウムが10mg/dL以上の状態をさし、QT時間が短縮します。
しかも、ただQ波の幅が狭くなるのではなく、ST部分が消失するのが特徴です。つまり、QRS波からそのままT波に移行したような波形になるのです。

高カルシウム血症の原因としては、体内のカルシウムのほとんどは骨内に貯蔵されているため、その貯蔵が破壊されるような疾患、具体的には悪性腫瘍の骨転移などが考えられます。

症状としては、軽度の場合はそのほどんとが無症状ですが、悪化するにつれ便秘,食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、イレウスなど、またカルシウムは細胞にとっては毒物にあたるため、さらに悪化すると情緒不安定、錯乱、せん妄その他の精神症状、昏迷、昏睡などが起こる危険性もあります。


4:×
低カルシウム血症は血中のカルシウムが8.5mg/dL以下の状態をさします。
心電図の波形としては、低カリウム血症と同様にQT時間が延長するのが特徴ですが、違いとして、低カリウム血症ではT波”全体”が延長して、U波(T波のあとに見られるT波よりさらに緩やかな波)とともに、QT波(+U波)延長として見られるのに対し、低カルシウム血症では”T波自体の幅”は変化せず、ST部分のみが延長するQT時間の延長が起こります。

軽度の低カルシウム血症はほとんどが無症状ですが、悪化すると痛みを伴う筋肉の痙攣(テタニー)が頻繁に起こるようになり、さらに悪化すると、反射の亢進、咽頭痙攣、錯乱、抑うつなどがみられるようになります。

原因としては、副甲状腺の疾患や食事、腎疾患、抗痙攣薬(フェニトイン,フェノバルビタール、またはビタミンDの代謝を変化させる作用のあるリファンピシン)等、特定の薬剤などが原因で発生することが知られています。

1
T波に関してはKとCaが関係します。

設問にある高くなるのは高K血症のときです。

低KのときにはT波は低下します。

Caの値が高いときにはT波は短くなるか、消失し、低いときには延長します。

よって1.が正解となります。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この看護師 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。