看護師の過去問
第105回
午前 問119

1 . 夫に頑張るよう励ます。
×不正解
夫は家で看取ることに事に対して不安と話していますが、励ましても不安の解消にはならず、不適切です。よって、不正解です。

2 . 病院に入院するよう提案する。
×不正解
Aさんは余命2ヶ月と宣告され、病院から退院して自宅で最期を迎えたいと希望しています。病院に入院する事を希望していないため、不正解です。

3 . 麻薬の量を増やすことを提案する。
×不正解
麻薬を増量するのは、疼痛コントロールが上手くいっておらず、痛みを訴えるときです。現在の麻薬の量でAさんがは痛みで苦しんでいる様子はないという情報があります。よって、不正解です。


4 . Aさんが希望する看取りの場について再度話し合う。
○正解
夫は家で看取ることに対して不安を訴えています。Aさんは退院前に自宅で最期を迎えたいと希望していたため、今は自宅で過ごしています。Aさんの希望が変っていないか、夫にはAさんがどんな状況になったら誰に連絡をとる必要があるのか、Aさんの希望にそって支援を提供する必要があります。よって、正解です。

夫が不安に思っていることやAさんが希望する看とりの場について再度話し合うことが必要だと考えられます。

設問の事例では予後が２か月と宣告され、在宅を希望されたAさんを夫が１か月看ていることがうかがえます。

この事例に対し、
１、の夫に頑張るように励ますは不安を抱える夫にかける言葉としては適切ではありません。

２、の入院の提案もAさんの状態が悪化しているわけでなく、且つAさんの希望にそぐわない選択になるため、適切ではありません。

３、についても麻薬の増量は現状からAさんは痛みが強いといった情報はないため、適切ではありません。

４、の選択肢が適切と判断します。
Aさんが在宅を希望されたが、今後の病状がどのように変化していくのか先の見通しも含めて情報提供をすることが不安の解消につながると考えます。