看護師の過去問
第106回
午前 問46
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
看護師国家試験 第106回 午前 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
疾患と原因となる生活習慣の組合せで適切なのはどれか。
- 低血圧症( hypotension )------------------ 飲酒
- 心筋梗塞( myocardial infarction )-------- 長時間労働
- 悪性中皮腫( malignant mesothelioma )----- 喫煙
- 1型糖尿病( type1 diabetes mellitus )----- 過食
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (4件)
01
×1. 低血圧症の原因には、心臓疾患・呼吸器疾患・内分泌疾患・神経疾患などがあります。飲酒により血管が拡張すると、一時的に血圧が下がりますが、低血圧症の原因とは言えません。
○2. 心筋梗塞の主な原因は動脈硬化です。
動脈硬化の原因には、高血圧・喫煙・肥満・ストレスなどがあります。
長時間労働をしていると生活が不規則になりやすく、またストレスを強く感じている人が多いため、心筋梗塞の原因である可能性があります。
×3. 悪性中皮腫の原因は、アスベストの曝露が関与していると言われています。喫煙は肺がんリスクを高めますが、悪性中皮腫の原因とは考えられていません。
×4. 1型糖尿病は、ウイルス感染や遺伝子因子を起因とした自己免疫疾患ですす。過食や運動不足など生活習慣の乱れが原因となるのは、2型糖尿病です。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
心筋梗塞(myocardial infarction)
心臓の栄養血管である冠動脈が閉塞して、酸素不足となり心筋が壊死して起こる疾患です。
突然締付けられるような痛みが、胸部や左肩に20分以上起こります。
発症すると迅速で的確な処置が必要で、生命の危機につながります。
危険因子として、脂質異常症・高血圧・糖尿病・加齢・喫煙・運動不足・ストレス等があります。
ストレスは、血圧や血糖値を上昇させ、消化器の働きを抑制し、血清コレステロール値を上昇させるため血栓を作りやすい状態になります。
長時間労働もストレスになるため、危険因子になります。心筋梗塞の発症につながらないような、ストレスの少ない生活を心がけることが重要になります。
1.低血圧症は、原因不明や心臓疾患・内分泌系疾患・自律神経失調症などの疾患、降圧剤や向精神薬などの薬物の副作用から引き起こされることがあります。生活習慣が影響していることもあり、過労・ストレス・睡眠不足などを適正に整える必要があります。飲酒は直接的な危険因子ではありません。
3.悪性中皮腫は、中皮細胞から発生する悪性腫瘍です。発症原因の1つがアスベスト(石綿)の吸入です。生活習慣が直接的な危険因子ではありません。
4.Ⅰ型糖尿病は、自己免疫反応の異常やウイルス感染などでインスリン排出量が低下します。
生活習慣に関係なく発症するので、過食は直接的な危険因子ではありません。
過食が危険因子になるのは、Ⅱ型糖尿病です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
1:×
アルコールを摂取すると血圧が下がりますが、それはあくまでも一次的なものである上に、長期間の飲酒は逆に高血圧の原因となります。
低血圧症の原因としては起立性や加齢によるもの、体内の水分量、心疾患、降圧薬の副作用、あるいは原因がまだ解明されていない本態性低血圧というのも存在します。
2:○
心筋梗塞の要因として、高血圧や脂質異常症のほか、喫煙・飲酒などの生活習慣や長期間労働によるストレスが挙げられます。
3:×
悪性中皮腫とは、肺を覆っている胸膜を構成する中皮細胞から発生した悪性腫瘍で、その原因のほとんどはアスベスト(石綿)と言われています。
4:×
1型糖尿病は免疫系の異常により膵臓の細胞が障害を受けており、先天的にインスリンの分泌に問題があるという病態です。
過食が原因のひとつとされるのは2型糖尿病です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
04
✕1.→低血圧の原因には心疾患や降圧剤の効き過ぎ、または原因が不明なものもあります。
〇2.→心筋梗塞の原因として高血圧や高脂血症の基礎疾患の他、喫煙や長時間労働によるストレス等があります。
✕3.→悪性中皮腫の主な原因はアスベスト(石綿)です。
✕4.→Ⅰ型糖尿病は主に先天的な免疫異常等で膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞が破壊され、インシュリンがほとんどor全く分泌されない病態を示します。過食が原因となりうるのはⅡ型糖尿病です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問45)へ
第106回問題一覧
次の問題(問47)へ