看護師の過去問
第107回
午前 問37

支持基底面とは体重を支えるために必要な床面積のことを言います。支持基底面が広いほど物体は安定するので、介助する側は支持基底面を広くとります。
患者の重心を近くとり、足は屈曲してもらいます。
肩から回転するのではなく、下肢から回転することで上半身が付いてきます。

1、看護師は支持基底面積を広くとりますが、患者の支持基底面を狭くします。
1が正解です。

2、患者の重心を看護師から離さず、患者に近づき、互いの重心を近づけます。

3、患者の膝を伸展したままにせず、てこの原理やトルクの原理を使います。

4、患者の体幹を肩から回転させず、患者の身体を小さくまとめ、膝を立てて、肩と腰を支えて回転させ、体軸回旋運動を誘発させます。（トルクの原理）

正解は１です。
２、患者の重心を看護師に近づけることで、少ない力で患者の体位を変えることができます。
３、患者の手足は曲げた状態で、なるべく体を小さくしてもらってから、実施します。
４、患者の体は下肢から回転させることで、上半身がついてきます。