看護師の過去問
第108回
午後 問200
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問題
看護師国家試験 第108回 午後 問200 (訂正依頼・報告はこちら)
Alzheimer<アルツハイマー>型認知症(dementia of Alzheimer type)の患者にみられる実行機能障害はどれか。
- シャツを前後反対に着る。
- 調理の手順がわからなくなる。
- 物音がすると食事を中断する。
- 鏡に映った自分の姿に話しかける。
- 歯ブラシで髪の毛をとかそうとする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1のシャツを前後反対に着るのは、失行であり間違いです。
2の調理の手順がわからなくなるのは実行機能障害でるので正解です。
3の 物音がすると食事を中断するのは、誰にでも起こりうるため間違いです。
4の鏡に映った自分の姿に話しかけるは、精神疾患で起こりうる症状であるため間違いです。
5の歯ブラシで髪の毛をとかそうとするは、失行であり間違いです。
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02
アルツハイマー型認知症
脳の中にアミロイドβという蛋白質が蓄積し、脳の神経細胞を破壊して脳を萎縮させる疾患です。
認知症の中で一番多いとされています。
症状として記憶障害、実行機能障害、見当識障害などがあります。
実行機能障害は、計画を立てて順序良く実行することができなくなります。
具体的には
・食事の準備ができない
・計画的な買い物ができない
・電化製品の使い方がわからない
・予定外の出来事に対処できない
があります。
1.シャツを前後反対に着るのは、失行になります。体を動かせるにもかかわらず、目的の行動の方法がわからなくなった状態です。
実行機能障害ではありません。
3.物音がすると食事を中断するのは、摂食中断で音や動く物などの刺激で注意が維持できない状態です。
複雑性注意障害で、集中して一つのことに取り組むことができなくなります。
実行機能障害ではありません。
4.鏡に映った自分の姿に話しかけるのは、鏡現象といい失認になります。
鏡に映った自分の姿を正しく認識できないために起こります。記憶の逆行性喪失が考えられます。
実行機能障害ではありません。
5.歯ブラシで髪の毛をとかそうとするのは、失行になります。体を動かせるにもかかわらず、目的の行動の方法がわからなくなった状態です。
実行機能障害ではありません。
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03
アルツハイマー型認知症では、物忘れなどの記憶障害、場所や時間が分からない見当識障害、計画通りに物事を進められない実行機能障害、更衣や物の使い方が分からない失行、言語能力の低下などがあります。
1 . シャツを前後反対に着るのは失行です。
よって不正解です。
2 . 調理の手順がわからなくなるのは実行機能障害です。
よって正解です。
3.4.5はアルツハイマー型認知症の症状ではありません。
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