看護師の過去問 第109回 午前 問113

正解は、1です。

自閉スペクトラム症は、見通しが立たないと不安を感じます。説明には、情報を写真、図、イラスト、文字、色分けなどを使うと落ち着きます。

他の選択肢の説明をしても、本人は落ち着かず、混乱します。

正解：1
(解説)
この問題では、自閉症スペクトラム障害の特性への理解が問われています。自閉症スペクトラム障害では、一般的に視覚情報が聴覚情報より優れていると言われており、文字や図などの視覚に訴えかける方法を用いて説明すると理解しやすい場合があります。よって、正解は「1」となります。
(補足)
自閉症スペクトラム障害特性として、同一性への固執、習慣への頑ななこだわりがあげられます。例えば、事例の中で「面会や検査等の予定が急に変更になると混乱し、看護師に対して予定を繰り返し確認することがあった」とありますが、これは特性である同一性への固執や習慣への頑ななこだわりによる不安からきている行動になります。このような場合には、患者は混乱していることが多いため、安心できる環境の提供と視覚的に訴えたり情報をひとつずつ提示するなど、情報の伝え方の工夫を行って支援していく必要があります。

正解は、１です。
自閉症スペクトラム障害の方は、記憶力がいいのでその記憶と異なること（急な予定の変更など）が起こると不安になります。

１、具体的な物や文字、絵などを使った説明は有効と言われるので、正解となります。

２、自閉症スペクトラム障害の方は気になったら解決するまで確認するというこだわりを持っているので、本人は理由を尋ねられても、尋ねられている意味を理解できず混乱するため、不正解です。

３、複数の情報を同時に提供すると余計に混乱してしまうので、不正解です。

４、自閉症スペクトラム障害の方は、臨機応変に対応するということが困難なため、状況を考えて行動するよう説明という選択肢は不正解です。