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看護師の過去問 第111回 午前 問118

問題

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次の文を読み以下の問いに答えよ。

Aさん(28歳、女性、外国籍)は3年前に日本人の夫と結婚し来日した。簡単な日本語を話せたため、来日した半年後からコンビニエンスストアでアルバイトを始めた。最近になり、夫は仕事で帰りが遅くなることが多くなった。Aさんが「お客さんが自分の悪口を言っている」と話したが、夫は気にしなかった。その後、アルバイト先の上司から「Aさんが奇声を発している」「ぶつぶつと独り言を言って歩き回っている」と夫に連絡があった。夫が病院に付添い精神科外来を受診し、統合失調症(schizophrenia)と診断されて入院となった。入院時、Aさんの髪は乱れ、誰かに見張られている気がすると怯えていた。

入院当日に看護師が行う情報収集で最も優先するのはどれか。
   1 .
症状が日常生活に与える影響
   2 .
アルバイト先の人間関係
   3 .
医療用語の理解力
   4 .
精神疾患の家族歴
( 看護師国家試験 第111回 午前 問118 )
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この過去問の解説 (3件)

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「誰かに見張られている気がする」と訴えていることから、

統合失調症の幻覚や妄想の症状が出ていることが考えられます。

統合失調症の症状が現れると、

日常生活でも様々な悪影響を与えることがあり、

自己に対する暴力行為、他社に対する暴力行為、

入浴ができなくなる、または極度に不潔を怖がる、ひきこもる、

家の物を壊すなど、多くのことが考えられます。

入院当日、どのような症状があり、

日常生活でどのようなことに影響がでているのか、

まずは情報収集をしていくことが、大切になっていきます。

選択肢1. 症状が日常生活に与える影響

入院当日に、最優先で確認していく内容になります。

どのような症状があり、

生活にどのような影響を与えているか、

確認していきます。

選択肢2. アルバイト先の人間関係

人間関係が、病気の発症に深く関わってくるので、

重要な情報にはなります。

しかし、入院当日に聞くよりも、

入院後に落ち着いてから聞いていく方がよい内容です。

選択肢3. 医療用語の理解力

外国籍の方で、3年前に来日したばかりなので、

難しい日本語は理解できないことも考えられます。

しかし、医療用語の理解力は、入院当日に聞いていくよりも、

入院生活の中で、じっくり関わりながら、

本人にわかる言葉でコミュニケーションをとっていくことで

認識していく方がよいでしょう。

選択肢4. 精神疾患の家族歴

統合失調症の発症に関して、

精神疾患の家族歴があるかどうかは、

重要な情報になります。

しかし、入院当日にすぐに確認する情報とは

考えにくいです。

よって、当てはまりません。

付箋メモを残すことが出来ます。
0

正解はです。

どの情報も必要な情報ですが、誰かに見張られている気がすると怯えているAさんの状態からすべての情報を引き出すことは難しい可能性もあるため、優先順位を考えて情報収集します。

症状が日常生活に与える影響は、Aさんの経過を知り、入院中から退院後までの日常生活援助の指標となるため、優先的に情報収集します。

0

1 正解

現在どのような症状が出ていて、その症状が日常生活にどのような影響を及ぼしているのかを把握することは、看護において最優先事項です。

2.3.4 不正解

どれも全く必要のない情報ではないですが、最も優先する内容ではありません。

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