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看護師の過去問 第111回 午前 問120

問題

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次の文を読み以下の問いに答えよ。

Aさん(28歳、女性、外国籍)は3年前に日本人の夫と結婚し来日した。簡単な日本語を話せたため、来日した半年後からコンビニエンスストアでアルバイトを始めた。最近になり、夫は仕事で帰りが遅くなることが多くなった。Aさんが「お客さんが自分の悪口を言っている」と話したが、夫は気にしなかった。その後、アルバイト先の上司から「Aさんが奇声を発している」「ぶつぶつと独り言を言って歩き回っている」と夫に連絡があった。夫が病院に付添い精神科外来を受診し、統合失調症(schizophrenia)と診断されて入院となった。入院時、Aさんの髪は乱れ、誰かに見張られている気がすると怯えていた。

入院後2か月が経過した。Aさんは独り言を言うことはあったが、他の入院患者と口論になることはなかった。作業療法士から「Aさんは手先が器用で、作業療法中は楽しそうに過ごしています」と情報を得た。退院に向けた担当看護師との面談で、Aさんは「手芸が楽しかった」「家に1人でいると寂しい」と話した。
退院に向けてAさんに提案する社会資源として適切なのはどれか。
   1 .
共同生活援助〈グループホーム〉
   2 .
短期入所〈ショートステイ〉
   3 .
通訳のボランティア
   4 .
精神科デイケア
( 看護師国家試験 第111回 午前 問120 )
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この過去問の解説 (3件)

0

問題文からAさんは、手先が器用で、作業療法中は楽しそうに過ごしており、

本人も手芸が楽しかったと述べています。

また、退院後は一人でいると寂しいと言っているため、

手先を使った作業ができ、人と交流を図れるサービスを利用することが、

最も適切であると考えられます。

よって、精神科デイケアが適切です。

選択肢1. 共同生活援助〈グループホーム〉

共同生活支援とは(グループホーム)とは、精神障害のある方が

必要な支援を受けながら共同生活を送ることができる、

地域の中にある住居のことです。

Aさんは、退院後は自宅での生活が可能ですので、不適切です。

選択肢2. 短期入所〈ショートステイ〉

短期入所(ショートステイ)とは、施設に短期的に入所できるサービスです。

Aさんは、入所の必要性はないため、不適切です。

選択肢3. 通訳のボランティア

Aさんにとっては、手先を使った作業ができる場所が適しているため、

不適切です。

選択肢4. 精神科デイケア

精神科デイケアは、精神障害のある方が、社会参加、社会復帰、復学、就労

などを目的に、様々なグループ活動を行う通所施設です。

スポーツ、創作活動、料理実習、パソコン学習、ミーティングなど、

さまざまなプログラムを行います。

退院後のAさんには、適切なサービスと考えられます。

付箋メモを残すことが出来ます。
0

正解はです。

各選択肢については以下の通りです。

1 .共同生活援助〈グループホーム〉

障害のある方が必要な支援を受けながら共同生活を送ることができる地域の中にある住居のことです。入浴・食事などの介助や生活相談といった、日常生活に必要な支援を受けることができます。

Aさんは自宅があり、日常生活は介助なく生活できるため不適切です。

2 .短期入所〈ショートステイ〉

短期間だけ施設に入所できるサービスです。

Aさんは施設の入所は不要なので不適切です。

3 .通訳のボランティア

Aさんはこれまでも、コンビニエンスストアでアルバイトができるほど日本語は話せていたため、不適切です。

4 .精神科デイケア

精神疾患の再発防止や入院予防などを目的とした、精神科での日帰りリハビリテーションのことです。精神的な疾患で社会活動に困難を感じている人が決まった時間に通い、文化活動や運動などさまざまな活動を行います。利用者同士の交流や活動もあるため、対人関係の練習や心の安定にもつながります。

Aさんは「家に1人でいると寂しい」と発言があり、夫は日中仕事をしており帰る時間は遅いままだと推測されるため、デイケアへの通院が効果的です。

-1

1.2 不正解

”共同生活援助”や”短期入所”は、在宅ではなく施設に入居して受けるサービスです。

Aさんは自宅で生活できる状態なので、不適切です。

3 不正解

意思疎通は可能なので、Aさんに必要なサービスではありません。

4 正解

”精神科デイケア”とは、精神障害のある人が、社会参加・社会復帰・復学・就労などを目的に様々な活動を行う通所施設です。

作業を好み、一人で家にいるのが寂しいと感じるAさんにとって、最も適切なサービスです。

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