看護師の過去問
第113回
午後 問95

脱毛は抗がん剤治療の一般的な副作用ですが、通常は治療開始から数週間後に発生します。

初日には現れにくいため、初期の合併症としては考えにくいです。

口内炎も抗がん剤治療の副作用の一つですが、発症までに数日から数週間かかることが多く、治療初日には現れることは少ないです。

R−CHOP療法に使用される薬剤の中に、直接的に低血糖を引き起こすものは含まれていません。

したがって、低血糖は初日の合併症としては考えにくいです。

好中球減少症は抗がん剤治療によって骨髄が抑制されることで生じる合併症ですが、通常は治療開始から数日から1週間程度経過してから発生します。

治療初日に発生することは稀です。

腫瘍崩壊症候群は、化学療法により腫瘍細胞が急速に破壊され、大量の細胞内容物が血液中に放出されることで起こる重篤な合併症です。

特にリンパ腫の治療では初期段階で発症するリスクがあり、急激な電解質異常や腎障害を引き起こす可能性があるため注意が必要です。