理容師の過去問
第31回
理容の物理・化学 問37
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問題
第31回 理容師国家試験 理容の物理・化学 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
香粧品に用いられる色材に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- タルクは、滑石を原料として作られる体質顔料である。
- 化粧品に使用できるタール色素は、厚生省令で定められている。
- 微粒子酸化チタンは、紫外線遮断剤として用いられる。
- 天然色素は、タール色素に比べて、着色力や耐光性、耐薬品性が優れている。
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この過去問の解説 (3件)
01
天然色素はタール色素に比べ着色力や耐光性、耐薬性が劣るだけでなく、高価なため香粧品に使用されるものは少ないです。
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02
1 タルクは、滑石を原料として作られる体質顔料です。
2 化粧品に使用できるタール色素は、厚生省令で定められています。
3 微粒子酸化チタンは、紫外線遮断剤として用いられます。
4 天然色素は、タール色素に比べ安全で着色力などは劣ります。
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03
答えは4です。
【色材】とは、
香粧品に色を付ける成分のこと言います。
肌や毛髪の色調をコントロールして美しく見せるために使用します。
色材は
・無機顔料
白色顔料・・・酸化チタン、カーボンブラックなど
着色顔料・・・酸化鉄、酸化亜鉛など
体質顔料・・・タルク、カオリンなど
・有機合成色素(タール色素)・・・染料、顔料、レーキ
・光輝性顔料・・・雲母チタンなど
・天然色素・・・βカロチン、ベニバナ赤など
に、分けられます。
1、
タルクは体質顔料です。
天然産の滑石を微粉砕したもので、おしろい類やベビーパウダーに用いられます。
よって、正しいです。
2、
タール色素は別名法廷色素と言います。
「医薬品に使用することのできるタール色素を定める省令」で、83種類の染料と顔料、54種類のレーキの使用が厚生労働省から認められています。(これ以外は使用不可)
よって、正しいです。
3、
微粒子酸化チタンは、波長400㎚以下の紫外線を吸収します。
よって、正しいです。
4、
天然色素は、着色力、耐光性、耐薬性がタール色素に比べて劣ります。
天然色素自体が高価な原料のため、香粧品に用いられることは少ないです。
よって、(優れている)→(劣っている)の間違いです。
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