理容師の過去問 第36回 感染症 問14

感染症と感染経路に関する問題です。

正解は1です。

ペストはペスト菌による感染症で感染経路や症状によって「腺ペスト」「肺ペスト」「敗血症型ペスト」の3種類に分けられています。

主にノミが媒介し感染しますがペットなどの小動物からの感染も見られ、さらに感染した人から飛沫感染や接触感染する場合もあります。

1が誤った説明です。

麻しん（はしか）は麻しんウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い感染症です。

感染経路は「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」で免疫を持たない人が感染すればほぼ100％発症すると言われています。

2は正しい説明です。

コレラはコレラ菌に汚染された飲食物を経口摂取することで引き起こされる代表的な経口感染症です。

3も正しい説明です。

破傷風は土壌に広く生息する破傷風菌によって起こる感染症です。

感染するとけいれんや呼吸困難、脳炎などの症状を呈する神経疾患です。

4も正しい説明です。

正解は1です。

1 . ぺストは、ネズミを介して感染します。
病原体はペスト菌で、一類感染症に指定されています。

2 . 麻しんは、飛沫（ しぶき ）や空気を介して感染します。
病原体は麻しんウイルスで、五類感染症に指定されています。
定期の予防接種が義務付けられています。

3 . コレラは、飲食物を介して感染します。
病原体はコレラ菌で、三類感染症に指定されています。

4 . 破傷風は、土壌を介して感染します。
病原体は破傷風菌で、五類感染症に指定されています。
定期の予防接種が義務付けられています。（トキソイド）

※感染症法による法律上の分類と、予防接種は年度で変わるので、厚生労働省のホームページなどでも確認して下さい。