理容師の過去問
第44回
衛生管理技術 問1
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問題
第44回 理容師国家試験 衛生管理技術 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
消毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 乾熱は、湿熱より短時間で消毒できる。
- 蒸気は、煮沸より短時間で消毒できる。
- 消毒薬による消毒は、低温で行った方が有効である。
- 消毒薬には、消毒しようとする対象によって適した濃度がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
消毒に関する問題です。
誤りです。
湿熱の方が乾熱より短時間で消毒できます。
水分の多い湿熱がタンパク質の熱変成速度が速いからです。
同じ時間と湿度であれば、消毒の効果も速度も、乾熱より湿熱の方が優れています。
湿熱とは、煮沸や蒸気のことです。
誤りです。
蒸気は煮沸より消毒に時間がかかります。
あらゆる消毒法の中で最短で効果を発揮することができるのが、煮沸消毒です。
誤りです。
消毒薬は、温度が高いほど殺菌力が強くなります。
(温度が低くなればなるほど殺菌力は低下します。)
正しいです。
消毒薬には、消毒しようとする対象によって適した濃度があります。
消毒するものの性質に注意し、適当な消毒薬や消毒方法を選びます。
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02
この問題では様々な消毒方法が出てきます。
それぞれの時間・温度・濃度に気をつけて覚えるようにしましょう。
こちらは誤りです。
・乾熱とは…「加熱の際に水を使用しない方法」
・湿熱とは…「加熱の際に水を使用する方法」
芽胞(細菌が形成する、耐久性の高い細胞構造)を死滅させる条件として、乾熱の場合は180℃で30分以上、160℃で1時間以上かかるのに対し、湿熱の場合は134℃で3分間しかかかりません。
こちらも誤りです。
蒸気、煮沸ともに湿熱による消毒方法です。
理容師法では、蒸気の場合は10分間以上80℃をこえる蒸気に触れさせる必要があるのに対して、煮沸の場合は煮沸後2分間以上煮沸すればよいため、煮沸の方が短時間で消毒が可能です。
こちらも誤りです。
消毒薬の殺菌力は温度によって変化します。
一般的には温度が高いほど殺菌力は強くなり、温度が低いほど弱くなります。
こちらが正解です。
消毒しようとする対象に対して濃度が薄い場合、殺菌効果が期待できません。
逆に濃度が濃い場合、一般的に殺菌効果は強くなりますが副作用が出る可能性があります。
理容の現場でも消毒はとても重要です。
時間をかけてしっかり覚えておきましょう。
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03
正解は4です。
水分の多い方がたんぱく質の熱変性が速いため、乾熱よりも湿熱の方が短時間で殺菌消毒できます。
1は誤った説明です。
日本薬局方の規定では(流通)蒸気消毒は100℃で30~60分、煮沸消毒は沸騰水中で15分煮沸と定められています。
2も誤った説明です
消毒・殺菌効果は作用温度によって変化し、温度が高いほど殺菌力は強くなります。
3の説明も誤りです。
同じ消毒剤を使用する場合でも消毒対象によってその濃度を変える必要があり、対象に合った濃度で使用することが重要です。
4が正しい説明です。
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