理容師の過去問
第48回
皮膚科学 問2

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問題

第48回 理容師国家試験 皮膚科学 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 睫毛(しょうもう)(まつ毛)、耳毛、鼻毛以外の毛は、皮膚表面から垂直に生えている。
  • 毛母の部分には色素細胞が多数存在し、毛に色素を与えている。
  • 立毛筋は、毛包の一部がやや隆起した部分(毛隆起)に付着している。
  • 毛は、ケラチンという硫黄を含むタンパク質の一種からなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

皮膚科学に関する問題です。

選択肢1. 睫毛(しょうもう)(まつ毛)、耳毛、鼻毛以外の毛は、皮膚表面から垂直に生えている。

・・・・誤った記述です。皮膚表面から斜めに生えています。

選択肢2. 毛母の部分には色素細胞が多数存在し、毛に色素を与えている。

・・・・正しい記述です。
 

選択肢3. 立毛筋は、毛包の一部がやや隆起した部分(毛隆起)に付着している。

・・・・正しい記述です。
 

選択肢4. 毛は、ケラチンという硫黄を含むタンパク質の一種からなる。

・・・・正しい記述です。
 

まとめ

よって、【睫毛(しょうもう)(まつ毛)、耳毛、鼻毛以外の毛は、皮膚表面から垂直に生えている。】が誤った記述でこの問の正解になります。

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02

毛母や立毛筋など、文字だけで見ると分かりづらいかもしれませんが、一度図をみるとイメージしやすいと思います。

選択肢1. 睫毛(しょうもう)(まつ毛)、耳毛、鼻毛以外の毛は、皮膚表面から垂直に生えている。

睫毛(しょうもう)(まつ毛)、耳毛、鼻毛以外の毛は、皮膚表面から垂直ではなく、斜めに生えています。

よって誤りです。

選択肢2. 毛母の部分には色素細胞が多数存在し、毛に色素を与えている。

毛母の部分には、毛母細胞とメラニンを作る色素細胞が存在しており、毛に色素を与えています。

よって正しいです。

選択肢3. 立毛筋は、毛包の一部がやや隆起した部分(毛隆起)に付着している。

立毛筋は、毛包の一部が付着しています。

寒い時や恐怖を感じた時に鳥肌を生じ、毛が逆立つのは、立毛筋が収縮することによって起こるというわけです。

よって正しいです。

選択肢4. 毛は、ケラチンという硫黄を含むタンパク質の一種からなる。

ケラチンは毛髪以外の、爪や皮膚の角質層にも存在しています。また、ケラチンを形成するシスチンという成分のなかに硫黄が含まれています。

よって正しいです。

まとめ

髪を焦がすと特徴的な臭いがありますが、これは硫黄が含まれているのが理由です。

自身の経験とあわせて覚えていきましょう。

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03

毛の構造についても、教科書をもう一度確認しておきましょう。

図を描いて覚えるのもおすすめです。

選択肢1. 睫毛(しょうもう)(まつ毛)、耳毛、鼻毛以外の毛は、皮膚表面から垂直に生えている。

睫毛、耳毛、鼻毛以外の毛は、皮膚表面に斜めに生えています。

角度は一定ではありませんが、およそ24〜50度です。

選択肢2. 毛母の部分には色素細胞が多数存在し、毛に色素を与えている。

毛母とは、毛球の毛乳頭に接するところをいいます。

選択肢3. 立毛筋は、毛包の一部がやや隆起した部分(毛隆起)に付着している。

立毛筋は自律神経によって支配されています。

立毛筋が収縮すると、毛が直立して毛孔の部分が持ち上がりますが、これが鳥肌です。

選択肢4. 毛は、ケラチンという硫黄を含むタンパク質の一種からなる。

ケラチンは毛の長軸方向に鎖状に結合しています。

髪が縦に裂けやすいのはこのためで、逆に横に裂くことは難しいです。

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