理容師 過去問
第50回
問22 (衛生管理技術 問2)

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問題

理容師試験 第50回 問22(衛生管理技術 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

理容所で行う血液が付着している疑いのない器具類の消毒法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • クリッパーの刃に1cm2当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分間以上照射する。
  • かみそりの表面を消毒用エタノールを含ませた綿若しくはガーゼで拭く。
  • くしを0.01%以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分間以上浸す。
  • はさみを0.1%以上の逆性石けん水溶液に10分間以上浸す。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題のポイントは血液が付着している疑いのない器具の消毒というところです。

血液の付着したもの、または疑いのあるものの消毒方法もさまざまなので確認しておきましょう。

 

 

 

選択肢1. クリッパーの刃に1cm2当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分間以上照射する。

正しい

 

クリッパーの刃やシザーに関しては85マイクロワット以上の紫外線を20分間以上照射して消毒します。

選択肢2. かみそりの表面を消毒用エタノールを含ませた綿若しくはガーゼで拭く。

誤り

 

理容所の消毒基準では、かみそり(剃刀) は皮膚に直接触れる器具であり、

感染リスクが高いため、消毒用エタノールで拭くだけでは不十分となります。

 

適切な消毒方法は以下の通りです

・煮沸消毒(100℃で5分以上)

・消毒用エタノール(76.9〜81.4vol%)に10分間以上浸す

・紫外線消毒器(1cm²当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分以上照射)

選択肢3. くしを0.01%以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分間以上浸す。

正しい

 

次亜塩素酸ナトリウムは強力な殺菌・消毒効果があるため、くしを10分間以上浸すのは適切な消毒方法です。

 

選択肢4. はさみを0.1%以上の逆性石けん水溶液に10分間以上浸す。

正しい

 

逆性石けんは消毒に用いられる陽イオン界面活性剤なので、適切な消毒方法です。

 

まとめ

血液が付着している場合の消毒方法についても覚えておきましょう。


 

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02

理容師法は理容師が業務を行う際に守らなければならない措置として、消毒法について規定し、関係条文が定められています。
 

選択肢1. クリッパーの刃に1cm2当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分間以上照射する。

紫外線消毒の長所
・あらゆる微生物に有効である。
・においが付かない。
 

紫外線消毒の短所
・物体の表面は消毒できるが、陰の部分は消毒できない。
・眼、皮膚、粘膜に直接照射を受けると有害である。
・プラスチックの種類によっては劣化する。
 

選択肢2. かみそりの表面を消毒用エタノールを含ませた綿若しくはガーゼで拭く。

誤り
 

かみそりの消毒は、血液が付着している疑いのない器具類の消毒法を用いることはできません。
かみそりは皮膚に直接接する物なので、血液が付着している可能性があります。
 

選択肢3. くしを0.01%以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分間以上浸す。

次亜塩素酸ナトリウムの長所
・安価である。
・漂白作用がある。
 

次亜塩素酸ナトリウムの短所
・汚れがあると効果が低下する。
・結核菌に対して効果がない。
・金属を腐食する。
 

選択肢4. はさみを0.1%以上の逆性石けん水溶液に10分間以上浸す。

逆性石けんの長所
・毒性が少ない。
・無色、無臭で刺激性が少ない。
 

逆性石けんの短所
・汚れがあると、殺菌力が低下する。
・普通の石鹸と併用ができない。
 

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03

この問題は、理容所で行う血液が付着している疑いのない器具類の消毒法に関する記述で、誤っているものを選びます。

選択肢1. クリッパーの刃に1cm2当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分間以上照射する。

血液が付着している疑いのないクリッパーには、紫外線消毒器内の紫外線灯より85マイクロワット以上の紫外線を、連続して20分間以上照射します。

よって、正しい記述です。

選択肢2. かみそりの表面を消毒用エタノールを含ませた綿若しくはガーゼで拭く。

かみそりは血液の付着の疑いの有無にかかわらず、76.9%~81.4%消毒用エタノールの中に10分間浸します

よって、誤った記述です。

選択肢3. くしを0.01%以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分間以上浸す。

血液の付着している疑いのないくしは、0.01%以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分間以上浸します

よって、正しい記述です。

選択肢4. はさみを0.1%以上の逆性石けん水溶液に10分間以上浸す。

血液の付着している疑いのないはさみは、0.1%以上の逆性石けん水溶液に10分間以上浸します

よって、正しい記述です。

まとめ

この問題のポイントは、

血液が付着している疑いの有無で消毒法が変わってきます。

かみそりは、血液の付着の有無にかかわらず消毒法が決まっています。

紫外線消毒器は、紫外線を20分以上。次亜塩素酸ナトリウム水溶液は0.01%で10分間以上。逆性石けん水溶液は0.1%以上で10分間以上。

これらを覚えておきましょう。

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