理容師 過去問
第51回
問40 (香粧品化学 問5)

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問題

理容師試験 第51回 問40(香粧品化学 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

酸化染毛剤の成分とその性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 過酸化水素水は、染料中間体を酸化する。
  • ニトロパラフェニレンジアミンは、無色である。
  • レゾルシンは、染料中間体の発色の色調を変える。
  • アンモニア水は、液性をアルカリ性にする。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で押さえておくべきポイントは、酸化染毛剤(ヘアカラー)の主要成分とその働きです。特に「酸化剤・染料中間体・カプラー・アルカリ剤」の役割を区別できるかどうかがポイントです。

選択肢1. 過酸化水素水は、染料中間体を酸化する。

過酸化水素水(H₂O₂)は酸化剤として働き、メラニンを脱色すると同時に染料中間体を酸化重合させて発色させます。

選択肢2. ニトロパラフェニレンジアミンは、無色である。

ニトロ基を持つ芳香族化合物は有色(通常は黄色系)です。
酸化染毛剤の「染料中間体」は通常は無色ですが、ニトロ系染料は例外的に有色で用いられます。

選択肢3. レゾルシンは、染料中間体の発色の色調を変える。

レゾルシンはカプラー(共存成分)として働き、染料中間体との組み合わせで発色する色合いを調整します。

選択肢4. アンモニア水は、液性をアルカリ性にする。

アンモニア水はアルカリ剤で、毛髪を膨潤させて染料や過酸化水素の浸透を助けます。

まとめ

酸化染毛剤の基本は、

 

酸化剤(過酸化水素水)=酸化・脱色・発色

染料中間体=無色(ただしニトロ系は有色)

カプラー(レゾルシンなど)=色調調整

アルカリ剤(アンモニア水)=膨潤・浸透促進


と整理すると分かりやすいです。

 

 

 

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02

酸化染毛剤の成分や性質、カラーが染まるメカニズムについて理解しておきましょう。

選択肢1. 過酸化水素水は、染料中間体を酸化する。

正しい記述です

 

酸化染毛剤において染料中間体を酸化して発色させるために過酸化水素水(オキシ剤)が使われます。

選択肢2. ニトロパラフェニレンジアミンは、無色である。

正解

 

ニトロ系染料はすでに発色している色素で黄色やオレンジなどの有色粉末です。

これは酸化染毛剤の補助色素(補助染料)として使われることが多く無色ではありません。

 

選択肢3. レゾルシンは、染料中間体の発色の色調を変える。

正しい記述です

 

レゾルシンはカップリング剤として働き染料中間体と反応して色調を調整します。

 

選択肢4. アンモニア水は、液性をアルカリ性にする。

正しい記述です

 

アンモニアはアルカリ剤としてキューティクルを開き、染料の浸透や反応を促進する役割を持ちます。

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