理容師 過去問
第51回
問45 (文化論及び理容技術理論 問5)

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問題

理容師試験 第51回 問45(文化論及び理容技術理論 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

シザーズの形態と機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 鋏(きょう)尖、鋏要、接点の3点を結ぶ線を中心線という。
  • 刃の表と裏のなす角度をすくい角という。
  • 2枚の鋏体が互いに接触する部分を触点という。
  • 鋏体から薬指環、母指環までの部分を鋏柄という。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で押さえておくべきポイントは、シザーズの部位名称と角度の定義です。特に「刃角」と「すくい角」を混同しないことが重要です。

選択肢1. 鋏(きょう)尖、鋏要、接点の3点を結ぶ線を中心線という。

正しい。
鋏の設計における基準となる線で、切れ味やバランスに関係します。

選択肢2. 刃の表と裏のなす角度をすくい角という。

誤り。
刃の表と裏のなす角度は刃角(はかく)といいます。
「すくい角」は刃の切り込みや食い込みやすさに関わる角度で、定義が異なります。

選択肢3. 2枚の鋏体が互いに接触する部分を触点という。

正しい。
刃同士が交差して接触し、実際に切る働きをする部分です。

選択肢4. 鋏体から薬指環、母指環までの部分を鋏柄という。

正しい。

鋏柄(きょうへい)とは指穴の部分から刃(鋏他体)の部分を指します。

力をうまく伝達し、挟み込む働きを持ちます。

 

 

まとめ

中心線=鋏尖・鋏要・接点を結ぶ線

刃角=刃の表と裏の角度

触点=2枚の刃が接触する部分

鋏柄=刃から指環までの部分

参考になった数1

02

誤っているのは「刃の表と裏のなす角度をすくい角という。」です。

刃の表面と裏面がつくる角度は刃角といい、すくい角は刃の表面と切る対象(毛髪)との角度を指します。

選択肢1. 鋏(きょう)尖、鋏要、接点の3点を結ぶ線を中心線という。

適切です。

中心線は鋏尖から鋏要を結ぶ直線で、接点はその直線上に位置する点として扱います。

記述の趣旨は正しいです。

選択肢2. 刃の表と裏のなす角度をすくい角という。

不適切です。

これは刃角の定義です。

すくい角は、刃の表面(すくい面)と毛髪に対する接線や進行方向とのなす角度をいいます。

用語の取り違えに注意します。

選択肢3. 2枚の鋏体が互いに接触する部分を触点という。

適切です。

シザーズでは、閉じたときに2枚の刃が触れる一点を指す語があり、試験用語では接点触点の表現が用いられます。

ここでは接触している点を示しており内容は合っています。

選択肢4. 鋏体から薬指環、母指環までの部分を鋏柄という。

適切です。

刃の部分(鋏体)から指環までの持ち手側鋏柄です。

把持や力の伝達を担います。

まとめ

用語の区別がポイントです。

刃角=刃の表と裏がつくる角度すくい角=刃の表と毛髪(切削方向)との角度です。

中心線は鋏尖と鋏要を結ぶ線上に接点がのると押さえ、鋏柄は指環までの持ち手側と覚えると整理しやすいです。

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