社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
現代社会と福祉 問30

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1 .豊かさ指標とも呼ばれる「新国民生活指標」は、1992(平成4)年~1999(平成11)年に活用されていました。

2 .ブータンの国民総幸福量(GNH)は、経済成長を重視する国内総生産(GDP)を見直し、伝統的な社会・文化や民意・環境にも配慮した「国民の幸福」の実現を目指す考え方です。

3 .「世界幸福度報告(World Happiness Report)」の2021年版では、首位はフィンランドで、日本は56位となっています。

4 .正解です。国連開発計画(UNDP)の「人間開発指数(HDI)」は、セン(Sen, A.)の潜在能力(ケイパビリティ)アプローチを理論的背景の一つとしています。

5 .日本の内閣府による「満足度・生活の質を表す指標群(ダッシュボード)」は、人々の満足度(Well-being)の観点から多面的に把握するものです。

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02

正解は、 です。

1 不適切です。新国民生活指標は、1992年から経済企画庁によって公表されています。

2 不適切です。ブータンでは、国内総生産よりも国民総幸福量を優先しています。

3 不適切です。1位はフィンランド、日本は56位です。

4 適切です。人間開発指数とは、保健・教育・所得の3つの側面から国の発展レベルを測る指標です。

5 不適切です。生活の楽しさ・面白さの方がウェイトが大きいです。

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03

本設問においては、生活の豊かさを図る指標について問われています。「豊かさ」の捉え方は個人によって異なり、必ずしも経済的な豊かさのみが重要視されるわけではありません。それらを図る指標について知る事で、本設問の正解にたどりつく事ができます。

選択肢1. 1960年代の日本では、「真の豊かさ」を測定することを目指して開発された「新国民生活指標」を活用する形で、中央省庁で政策評価が開始された。

不適切です。「新国民生活指標」は1992年~1999年まで活用された指標です。

選択肢2. ブータンの国民総幸福量(GNH)は、国内総生産(GDP)を成長させるために必要な、環境保護・文化の推進・良き統治のあり方を提示することを目的としている。

不適切です。ブータンは国民総幸福量を重要視しています。以前は経済成長を重視した政策を取っていましたが、それを見直し伝統的な社会文化や環境、民意などに配慮し「国民の幸福」の実現を重視した政策に切り替えています。

ブータンにおいては経済成長と国民の幸福はイコールとは考えられていません。

選択肢3. 「世界幸福度報告(World Happiness Report)」の2021年版では、日本が幸福度ランキングの首位となっている。

不適切です。2021年度版の世界幸福度報告において、日本は幸福度ランキング56位となっています。日本では「自由度」や「寛容さ」に対する順位が低く、それがランキングを下げている要因となっています。

選択肢4. 国連開発計画(UNDP)の「人間開発指数」(HDI)は、セン(Sen, A.)の潜在能力(ケイパビリティ)アプローチを理論的背景の一つとしている。

適切な内容です。

選択肢5. 日本の内閣府による「満足度・生活の質を表す指標群(ダッシュボード)」では、「家計や資産」「雇用と賃金」といった経済的指標のウェイトが大きい。

不適切です。「満足度・生活の質を表す指標群(ダッシュボード)」では生活に対する満足度を多面的に見るため、人との繋がりなど生活に対する調査のウェイトが多くなっています。

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