社会福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 社会調査の基礎 問90
この過去問の解説 (3件)
正解は、3番です。
1、構造化面接は、事前に質問項目を決め、それに沿って進めていきます。高度な面接能力が求められるのは、半構造化・非構造化面接とされています。
2、グループインタビューでは、相互作用を得て多くのデータを収集することが目的とされています。
3、半構造化面接とは、ある程度事前に質問項目を決めておくが、面接の状況に合わせて項目を変更、追加していく面接手法です。
4、非構造化面接とは、事前に質問項目を決めず、面接の状況に合わせて自由に質問する面接手法です。
5、状況に応じて、録音機やビデオなどの各種機器を用いた方が良いとされています。テープに録音された会話を文字にする作業(テープ起こし)の際は、一語一句を全て記録した文字データを作成しなければなりません。
それぞれの面接法の概要は以下の通りです。
構造化インタビュー(構造化面接):質問項目や順序があらかじめ決まっている
半構造化インタビュー(半構造化面接):一定数の質問項目が決まっている
非構造化インタビュー(自由面接法):1つか2つの質問をし、自由に語ってもらう
質問項目や順序が決まっているため、調査者による影響は少ないと考えられます。
調査対象者同士の相互作用に期待した研究方法であるため、「相互に影響を与えることを防ぐ」ことは不適切です。
その通りです。
非構造化面接は、調査対象者に自由に語ってもらう手法です。
録音データを分析する場合は逐語記録を作成しますが、要約ではなくて、できる限り正確に記録します。
本設問においては様々な面接法について問われています。一つひとつの手法について覚えておく事が大切です。特に「構造化面接」「半構造化面接」については問われる事が多い手法ですので、確実に学んでおく必要があります。
✕ 質問項目が構造化されている状態とは、あらかじめ質問内容が設定されている事を言います。質問項目が構造化されていればいるほど、調査者はその通りに調査対象者に質問を行えば良いため、高度な面接能力は必要とされにくいと言えます。
✕ グループインタビューでは、対象のグループメンバーに対して質問を投げかけ、その質問についてグループメンバーに自由に発言してもらう方法を取ります。それによってグループメンバーの本音を語ってもらう事に繋げる効果が得られるとされています。
〇 半構造化面接においては、事前に質問項目は用意されていますが、調査対象者の様子を観察しながら質問の仕方や質問の順番などを変えて実施します。そのため、調査者には一定の観察スキルが求められる調査手法と言えます。
✕ 非構造化面接とは、事前に質問内容を決めず、調査対象者に自由に回答してもらう調査手法の事を言います。質問内容を事前に決めずに実施する面接のため、事前に回答用シートなどを作成する事もありません。
✕ 録音データの分析においては、そのデータを要約せず、ありのままを逐語記録として作成する事が必要です。
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