社会福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問111
この過去問の解説 (3件)
グループワークの4つの展開過程について問われています。
グループワークは①準備期、②開始期、③作業期、④終結期の4つの過程を踏みます。
×
メンバーを集めて活動を開始するのは、開始期の説明です。
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「援助の枠組みを明確にする必要がない」という点が誤っています。
開始期ではメンバー同士の信頼関係を築くとともに、
グループのルールや具体的な活動プランについて話し合います。
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作業期の説明として全文が適切ではありません。
・メンバーを同化させることはありません。
互いの違いを認め、それぞれを受容できるように支援します。
・メンバー同士の対立や葛藤を防ぐこともありません。
対立や葛藤を経て、互いの受容や共感につながることもあります。
ソーシャルワーカーとしては対立や葛藤への対応が大切です。
×
ソーシャルワーカーがメンバーに指示する、という表現は適切ではありません。
ソーシャルワーカーはメンバーが自主的に役割を持ち、
メンバー間のコミュニケーションと相互協力が成り立つように支援することが大切です。
〇
適切です。
終結期ではメンバー間の感情を分かち合い、ワークを振り返ります。
正解は 5 です。
1✕ .準備期では、情報収集のため、メンバーを一つのグループとして集め、活動を開始する。
→準備期は、顔合わせの前の段階です。援助者が、波長合わせや予備的接触などを行います。
2✕ .開始期では、援助の枠組みを明確にする必要がないので、メンバーの行動に対して制限を加えることは避ける。
→開始期は、契約の段階です。グループ活動上における基本的な約束事を確認します。
3✕ .作業期では、メンバーを同化させ、メンバー同士の対立や葛藤が生じないように援助する。
→ メンバーの個別化といって、個々の問題解決を目標とします。また、ソーシャルワーカーは、対立や葛藤の解決に取り組める機会を提供するなどの支持的援助を行います。
4✕ .作業期では、メンバーがソーシャルワーカーの指示に従って、目標達成に向けて課題に取り組んでいけるよう促す。
→メンバー同士の相互作用により、状況に応じてそれぞれがリーダーシップを発揮するようになります。グループはメンバーのものであり、ソーシャルワーカーのものではないことを理解しておかなければなりません。
5○ .終結期では、メンバーがグループ体験を振り返り、感情を分かち合えるように援助する。
→その通りです。
グループワークは「準備期」→「開始期」→「作業期」→「終結・移行期」の順に進んでいきます。
✕ 選択肢の内容は「開始期」に行う内容です。
✕ 開始期では、メンバーに対してグループワークについての約束事を伝え、グループとしての目標や役割分担などを行います。開始期では、グループの約束事に基づき行動する事を基本とし、グループでの共通目標について周知する事となるため、援助の枠組みは見えてきます。
✕ 作業期では基本的にメンバー同士の交流をあるがままに任せます。支援者は最終的にメンバーが相互に援助しあって問題解決が出来るようサポートを行っていく事が必要となります。
✕ グループワークにおいてのグループは、グループメンバーの物であり、支援者の物ではありません。メンバーに対して指示的に関わる事は、適切とは言えません。
〇 適切な内容です。
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