社会福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 相談援助の理論と方法 問114
この過去問の解説 (3件)
正解は 4 です。
1×.時間的順序に沿って過程を細かく記述する文体は、要約体である。
→叙述体の説明です。要約体とは、整理し、要約して記述した文体のことです。
2×.クライエントとのインテーク面接の動画を撮影して得た情報を記す様式は、モニタリングシート(経過観察用紙)である。
→一語一語、言葉をそのまま記述するのは逐語体です。モニタリングは支援開始後に行われるため、モニタリングシートはインテークでは用いられません。
3×.ソーシャルワーカーがクライエントに説明した言葉をそのまま記述する文体は、説明体である。
→説明体とは、なぜそのような解釈や分析、考察をしたのか説明を加えた記述のことです。
4◎.ソーシャルワーカーとクライエントとの相互作用を詳細に記述する文体は、過程叙述体である。
→その通りです。支援過程の詳細を記述したものを過程叙述体といいます。
5×.ソーシャルワーカーの教育訓練のために記すのが、月報や年報などの業務管理記録である。
→教育訓練のためではありません。
記録に関する文体について問われています。
×
過程叙述体の説明です。
×
インテーク面接から得た情報をまとめたものは、フェイスシートといいます。
×
逐語体の説明です。
〇
適切です。
過程叙述体は、時間の順序に従って利用者の状況の変化や支援の内容などを記録していく方法です。
×
業務管理記録は、援助内容を把握する為などの意味を持ちます。
教育訓練が第一義ではありません。
ソーシャルワーカーが日々行う実践は、言語化して記録に残す必要があります。記録の仕方については、その実践内容に合わせた記録方法で残す事で他者に分かりやすく伝える事ができます。
✕ 選択肢の内容は「叙述体」の説明となっています。
✕ モニタリングシートは支援を開始した後、その支援内容が適切に実行できているかどうかを確認し、その結果、クライエントにどのような変化が起こったかを記録するための様式となります。インテークで得た情報を記すための物ではありません。
✕ ソーシャルワーカーがクライエントに説明した言葉をそのまま記述する文体は「逐語体」です。
〇 選択肢の内容の通りです。過程叙述体に対して、やりとりの要点のみを残す記録方法を「圧縮叙述体」と言います。
✕ 月報や年報などの業務管理記録は、ソーシャルワーカーが対象の日や対象の年にどのような内容の業務を行ったか管理するための物であり、教育訓練のために示すものではありません。
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