社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
高齢者に対する支援と介護保険制度 問128
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 高齢者に対する支援と介護保険制度 問128 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、Y特別養護老人ホームに入所している高齢者への介護に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
Hさん(83歳)は、要介護5で、ユニット型個室のY特別養護老人ホームに入所しており、ほぼ日常生活全般にわたり介助を必要とする。自発的な発話が聞かれることは少なく、簡単な質問や指示に対してもほとんど反応がない。最近、かゆみのためかベッド上で自分の胸や脇の下あたりをかきむしることが続いている。感染性のものであるかも含めて、翌日に嘱託医が診察を行う予定である。介護・看護職員と生活相談員(社会福祉士)は、今後の対応を話し合った。
〔事例〕
Hさん(83歳)は、要介護5で、ユニット型個室のY特別養護老人ホームに入所しており、ほぼ日常生活全般にわたり介助を必要とする。自発的な発話が聞かれることは少なく、簡単な質問や指示に対してもほとんど反応がない。最近、かゆみのためかベッド上で自分の胸や脇の下あたりをかきむしることが続いている。感染性のものであるかも含めて、翌日に嘱託医が診察を行う予定である。介護・看護職員と生活相談員(社会福祉士)は、今後の対応を話し合った。
- Hさんの気分転換を図るために、他ユニットの利用者との交流を増やす。
- 入浴や清拭で皮膚の清潔を保ち、適切な爪の長さに整える。
- 他の利用者が以前に使用していたかゆみ止め薬を塗布する。
- 皮膚を保護するために、ベッド柵にHさんの両腕を固定する。
- これまでの皮膚の状態、かきむしりの様子などを、嘱託医に情報提供できるよう書面にまとめておく。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 と 5 です。
1×.Hさんの気分転換を図るために、他ユニットの利用者との交流を増やす。
↓
感染症の疑いがあるため他の利用者との接触は避けるべきです。
2◎.入浴や清拭で皮膚の清潔を保ち、適切な爪の長さに整える。
↓
その通りです。
3×.他の利用者が以前に使用していたかゆみ止め薬を塗布する。
↓
かゆみの原因によっては悪化する恐れがあります。
4×.皮膚を保護するために、ベッド柵にHさんの両腕を固定する。
↓
身体拘束にあたり、禁止されている行為です。
5◎.これまでの皮膚の状態、かきむしりの様子などを、嘱託医に情報提供できるよう書面にまとめておく。
↓
その通りです。
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02
高齢者介護の実際について問われています。
×
気分転換を図るような情動焦点的な対応ではなく、かゆみを取り除くための問題解決的な対処が求められます
〇
適切です。
爪と肌をどちらも清潔に保つことが大切です。
×
利用者の方にはそれぞれ個別的な対応が必要です。
×
両腕の固定は身体的虐待に当たります。
〇
適切です。
限られた時間の中で適切に医師に伝えられるような工夫が必要です。
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03
特別養護老人ホームは生活の場としての役割を求められている施設であり、夜間は医療職の配置義務がない施設となります。医師は嘱託医として配置する義務がありますが、施設内に常駐する義務は定められていません。
✕ Hさんには痒みの症状が見られており、その原因は翌日の診察を受けてみるまでは不明のままです。痒みの原因疾患が疥癬など、他の方にうつる可能性もある事から、現時点で接触を図る事は適切な対応とは言えません。
〇 痒みの原因の一つとして汗や皮脂の汚れなども挙げられます。入浴や清拭を行う事で皮膚の清潔を保つ事は、痒みの軽減策としては有効な方法と考えられます。
✕ 他の利用者が過去に同様の症状を起こしていたとしても、Hさんと同じ疾患であるという保証はありません。薬は処方された本人のみに使用する物であり、他者に使用してはいけません。
✕ ベッド柵に両腕を固定する行為は身体拘束に当たります。事例内から、緊急やむを得ない事情に当てはまる状況も見受けられないため、身体拘束の実施は不適切です。
〇 翌日の嘱託医の診察の手助けになる情報であり、医師の診察に役立つ書類と考えられます。書面の準備は適切な行為です。
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