社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
高齢者に対する支援と介護保険制度 問130

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です

1×.ホスピスでは、看取り後の家族らが抱える悲嘆を緩和することを終末期ケアにおける支援の中心とする。

ホスピスケアは死にゆく人と家族への緩和・支援サービスです。上記はグリーフケアの説明です

2×.デーケン(Deeken, A.)が提唱した死への準備教育(デス・エデュケーション)とは、症状の緩和、特に痛みの緩和、安楽をもたらすチームケアを行うための介護スタッフ教育のことである。

家族が死別の準備を行えるようにするための支援です

3◎.アドバンス・ケア・プランニング(ACP)では、本人が医療・ケアチームと十分な話合いを行い、本人による意思決定を尊重する。

その通りです

4×.グリーフケアは、終末期を迎えた人に対して、積極的な延命治療を行わず、できる限り自然な死を迎えられるようにすることである。

グリーフケアは遺族への支援です

5×.緩和ケアとは、可能な限りの延命治療を行った上で人生の最期を迎えられるようにするケアである。

緩和ケアとは、治癒を目的とせず疼痛のコントロールなどを行います

参考になった数58

02

終末期ケアについて問われています。

選択肢1. ホスピスでは、看取り後の家族らが抱える悲嘆を緩和することを終末期ケアにおける支援の中心とする。

×

「看取り後の家族らが抱える悲嘆を緩和する」のはグリーフケアの説明です。

選択肢2. デーケン(Deeken, A.)が提唱した死への準備教育(デス・エデュケーション)とは、症状の緩和、特に痛みの緩和、安楽をもたらすチームケアを行うための介護スタッフ教育のことである。

×

「死への準備教育(デス・エデュケーション)」の内容が不適切です。

デーケンの提唱したデス・エデュケーションとは、死を見つめることによって、生きていることの価値や「生」をより良いものにすることを目指す考え方です。

選択肢3. アドバンス・ケア・プランニング(ACP)では、本人が医療・ケアチームと十分な話合いを行い、本人による意思決定を尊重する。

適切です。

アドバンス/advance には「事前の」という意味があります。

選択肢4. グリーフケアは、終末期を迎えた人に対して、積極的な延命治療を行わず、できる限り自然な死を迎えられるようにすることである。

×

グリーフケアではなく、全文がホスピスの説明です。

選択肢5. 緩和ケアとは、可能な限りの延命治療を行った上で人生の最期を迎えられるようにするケアである。

×

緩和ケアとは、延命治療による痛みや精神的苦痛などの緩和をすることです。

参考になった数29

03

社会福祉士として人の生活を支援させて頂く上で、終末期の支援に携わる事も少なくありません。どこで生活したいかという希望だけではなく、最期までどのように生きたいかまで、自己決定できるよう支援する事が必要となります。

選択肢1. ホスピスでは、看取り後の家族らが抱える悲嘆を緩和することを終末期ケアにおける支援の中心とする。

✕ 選択肢の内容は「グリーフケア」の説明となっています。

選択肢2. デーケン(Deeken, A.)が提唱した死への準備教育(デス・エデュケーション)とは、症状の緩和、特に痛みの緩和、安楽をもたらすチームケアを行うための介護スタッフ教育のことである。

✕ デス・エデュケーションとは、全ての人に必ず訪れる死というものを学び、そこにたどりつくまでの人生をより良く、価値のある物として生きられるよう、その人自身に考えてもらえるよう働きかける事を言います。介護スタッフの教育ではありません。

選択肢3. アドバンス・ケア・プランニング(ACP)では、本人が医療・ケアチームと十分な話合いを行い、本人による意思決定を尊重する。

〇 選択肢の通りです。アドバンス・ケア・プランニングでは、本人の人生は本人が方針を決定する事を根本に置き、実際医療が必要となった時など、どのような医療や支援を受けたいかなどを、十分な説明を基に決定する事を言います。

選択肢4. グリーフケアは、終末期を迎えた人に対して、積極的な延命治療を行わず、できる限り自然な死を迎えられるようにすることである。

✕ 選択肢の内容は「ホスピス」の内容となっています。

選択肢5. 緩和ケアとは、可能な限りの延命治療を行った上で人生の最期を迎えられるようにするケアである。

✕ 緩和ケアとは、病気によって生じる心身の苦痛を和らげるケアの事を言います。

参考になった数8