測量士補の過去問
平成27年度(2015年)
問22

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問題

測量士補試験 平成27年度(2015年) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa~eの文は、地図編集の原則について述べたものである。明らかに間違っているものは幾つあるか。次の中から選べ。


a. 編集の基となる地図は、新たに作成する地図より縮尺が大きく、かつ、最新のものを採用する。
b. 真位置に編集描画すべき地物の一般的な優先順位は、三角点、道路、建物、等高線の順である。
c. 建物が密集して、すべてを表示することができない場合は、建物の向きと並びを考慮し、取捨選択して描画する。
d. 細かい屈曲のある等高線は、地形の特徴を考慮して総描する。
e. 鉄道と海岸線が近接する場合は、海岸線を優先して表示し、鉄道を転位する。
  • 0(間違っているものは1つもない。)
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この過去問の解説 (4件)

01

解答:1

a:正しい
地図編集ではその精度を保持するために、使用する基図は、編集原図より精度の高い地図情報レベルのものが必要です。
ですので、基図は編集図の縮尺より大きく、かつ最新のものを使用する必要があります。

b:正しい
真位置に編集描写するべき地物の一般的優先順位は、
①基準点、②骨格地物、③建物、④地形、⑤植生界・植生記号、⑥行政界 となっています。

c:正しい
建物が密集している住宅集団で、建物の全てを表示することは困難です。
このような時は、向きと並びを考慮して、建物を間引いて表現します。

d:正しい
山間部の細かい屈折がある等高線は、地形の特徴を考慮して総描する必要があります。

e:正しい
有形の自然地物と有形の人工地物が近接する場合は、有形の人工地物を転位します。

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02

解説
地図編集作業の取捨・選択・総描に関する出題です。

a.正しい
地図の編集作業を行う場合、地図の精度保持を目的とするため縮尺の大きな地図から縮尺の小さい地図を作成します。

b.正しい
表示する優先事項は、基準点 → 道路、鉄道などの骨格構造物 → 建物 → 地形 → 植生界 → 行政界 となります。

c.正しい
地域的な特徴を持つ建物など、地図編集の目的を考えて選びます。

d.正しい
総描する際には、地形形状の特徴を失わないようにします。

e.正しい
河川や海岸線、湖沼等の有形自然物の転位は許されません。

したがって、選択肢に間違っているものはありません。

選択肢1. 0(間違っているものは1つもない。)

正解です。

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03

a.〇

編集の基となる地図は、新たに作成する地図より縮尺が大きく、かつ、最新のものを採用する。

→地図上の精度保持のため、縮尺の大きな地図から小さな地図を作成します。最新のものを採用するのは当たり前ですね。

b.〇

真位置に編集描画すべき地物の一般的な優先順位は、三角点、道路、建物、等高線の順である。

→正しいです。一般的な重要度は ①基準点・三角点 ②道路 ③建物・構造物等の人工物 ④地形 ⑤植生界 ⑥行政界等の無形物 です

c.〇

建物が密集して、すべてを表示することができない場合は、建物の向きと並びを考慮し、取捨選択して描画する。

→簡単に言うと「重要なものから順番に表記する」です。公共性のある学校や病院は優先して描写するようにします。

d.〇

細かい屈曲のある等高線は、地形の特徴を考慮して総描する。

地形の特徴を考慮して分かるように記載するようにします。

e.〇

鉄道と海岸線が近接する場合は、海岸線を優先して表示し、鉄道を転位する。

→自然物と有形物が近接する場合は、有形物を転位し自然物を優先して表示するようにします。

よって問の答えは 1 となります。

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04

地図編集の原則についての問題です。

取捨選択の原則などを覚えておいてください。

選択肢1. 0(間違っているものは1つもない。)

a.正しい。新たに作成する地図より縮尺が大きく、かつ、最新のものを採用しないと、地図の精度を保持できません

b.正しい。編集描画すべき地物の一般的な優先順位は基準点→有形自然地物→人工地物→地形→植生→行政界の順です

c.正しい。取捨選択の原則として、地域的な特徴をもつ建物は特に注意し、編集の目的を考え、行います

d.正しい。総描する場合、地形の特徴を失わないようにします

e.正しい。海岸線、湖岸線、河川線などの有形自然物は転移しないため、海岸線を優先します

したがって、間違ってるものは0個です

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