問題
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
既知点から未地点への距離と方向角が与えられていて、未知点の座標値を計算によって求める問題です。トータルステーションを使った測量は、この問題の考え方が基本となっているので、非常に重要です。
既知点Aの座標値は、X=-1,000.00 Y=+500.00 です。
既知点Aから未知点Bの距離と方向角がわかっている場合、未知点BのX座標は、次の計算式で計算できます。
未知点BのX座標=既知点AのX座標+AB間の距離×coc(AからBの方向角)
=-1,000.00+1,200×cos198°=-1,000.00+1,200×(cos198°=-cos18°=-0.95106)=
-2141.27となります。
一方、未知点BのY座標は、次の計算式で計算できます。
未知点BのY座標=既知点AのY座標+AB間の距離×sin(AからBの方向角)
=+500.00+1,200×(sin198°=-sin18°=-0.30902)=129.18となります。
よって、Bの座標値はX=-2141.27 Y=+129.18 となります。
既知点の座標値、既知点か未地点への距離と方向角が与えられていて、未知点の座標値を求める問題は、今後、測量の勉強をしていくうえで、最も重要な考え方といっても過言ではありません。ここで、しっかり習得しておきましょう。
計算問題です。
X= ○
Y= ○
点Aを0°とし点Bを求めます。
斜辺が1,200.00m
方向角が198°00'00''なので
Δ X =-1,200.00×sin72°
=-1,200.00×0.95106
=-1,141.272
Δ Y =-1,200.00×cos72°
=-1,200.00×0.30902
=-370.824
X B =-1,000.00-1,141.272
=-2,141.27
Y B =+500.00-370.824
=129.18
となります。