測量士補の過去問
令和元年度(2019年)
問11

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問題

測量士補試験 令和元年度(2019年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

公共測量において3級水準測量を実施していたとき、レベルで視準距離を確認したところ、前視標尺までは70m、後視標尺までは72mであった。観測者が取るべき処置を次の中から選べ。
  • 前視標尺をレベルから2m遠ざけて整置させる。
  • レベルを後視方向に1m移動し整置させる。
  • レベルを後視方向に2m移動し整置させ、前視標尺をレベルの方向に3m近づけ整置させる。
  • レベルを後視方向に3m移動し整置させ、前視標尺をレベルの方向に4m近づけ整置させる。
  • そのまま観測する。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:4

解答
1:間違い
公共測量における3級水準測量の視準距離は、最大70mを標準とするように定められているので、視準距離が72mとなるこの選択肢は間違いです。

2:間違い
公共測量における3級水準測量の視準距離は、最大70mを標準とするように定められているので、視準距離が71mとなるこの選択肢は間違いです。

3:間違い
観測にあたって、前視標尺及び後視標尺までの視準距離は等しくすべきです。
そのため、前視標尺までの視準距離が69m、後視標尺までの視準距離が70mとなるこの選択肢は間違いです。

4:正しい
前視標尺及び後視標尺までの視準距離が69mであり、最大視準距離の範囲内かつ等しいことから、この選択肢が正しいことが分かります。

5:間違い
後視標尺までの視準距離が72mと、最大視準距離を上回っていることから、この選択肢は間違いです。

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02

解答:4

1:✕

国土交通省が定める作業規定の準則による直接水準測量の最大視準距離は、1級水準が50m、2級水準が60m、3~4級水準が70mと定められています。

よって、3級水準測量では後視前視ともに視準距離を70mを超えないようにする必要があります。

2:✕

レベルを後視方向に1m動かしても71mとなり最大視準距離70mを超えてしまうため間違いです。

3:✕

レベルを後視方向に2m動かした時、前視は72mとなります。さらに前視を3mレベルに近づけると69mになります。

最大距離は70m以内になりますが、後視前視が等距離になっていないため間違いです。

4:〇

レベルを後視方向に3m動かすと後視69m、前視73mとなります。さらに前視をレベル方向に4m動かすと前視69mとなり、70m以内で後視前視が等距離になるため正しいです。

5:✕

後視距離が70mを超えており、後視前視が等距離でないため間違いです。

参考になった数7

03

水準測量における視準距離の問題です。視準距離は、水準測量の精度等によって異なり、1級で50m、2級60m、3級及び4級で70m、簡易水準測量で80mとなっています。本問は、3級水準に関するものですから、最大視準距離は70mになります。

選択肢1. 前視標尺をレベルから2m遠ざけて整置させる。

この場合、前視標尺までは72m、後視標尺までは72mとなり、前視及び後視までの距離は等しいですが、最大視準距離の70mを超えているので、誤りです。

選択肢2. レベルを後視方向に1m移動し整置させる。

この場合、前視標尺までは71m、後視標尺までは71mとなり、前視及び後視までの距離は等しいですが、最大視準距離の70mを超えているので、誤りです。

選択肢3. レベルを後視方向に2m移動し整置させ、前視標尺をレベルの方向に3m近づけ整置させる。

この場合、前視標尺までは69m、後視標尺までは70mとなり、前視及び後視とも最大視準距離70m以下となっていますが、前視及び後視の距離が等しくないので、誤りです。

選択肢4. レベルを後視方向に3m移動し整置させ、前視標尺をレベルの方向に4m近づけ整置させる。

この場合、前視標尺までは69m、後視標尺までは69mとなり、前視及び後視とも最大視準距離70m以下、かつ、前視及び後視の距離が等しいので、これが正解です。

選択肢5. そのまま観測する。

前視及び後視の距離が等しくなく、また、後視の距離が最大視準距離の70mを超えているため、誤りです。

まとめ

この問題は、観測者が取るべき処置のうち、前視及び後視の距離が等しく、かつ、その距離が最大視準距離以下となるものを探し出す問題でした。

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