登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
医薬品の適正使用・安全対策 問101
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 医薬品の適正使用・安全対策 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
次の医薬品成分と、一般用医薬品の添付文書における使用上の注意に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- インドメタシンを主な成分とする外用鎮痛消炎薬は、喘息発作を誘発するおそれがあるため、「ぜんそくを起こしたことがある人」は使用しないこととされている。
- ポピドンヨードを主な成分とする含嗽薬は、ショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状等の重篤な副作用を生じる危険性が高まるため、「本剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人」は使用しないこととされている。
- 塩酸ジフェンヒドラミンを主な成分とする内服薬は、乳児に昏睡を起こすおそれがあるため、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」とされている。
- アミノ安息香酸エチルを主な成分とする医薬品は、ライ症候群の発症との関連性があるため、「透析療法を受けている人」は使用しないこととされている。
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この過去問の解説 (3件)
01
アミノ安息香酸エチルは、「透析療法を受けている人」ではなく、「アレルギー症状の既往歴のある人」や「6歳未満の小児」で気を付けるべき薬です。
アレルギー症状の既往歴のある人が、使用した場合ショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群)等の重篤なアレルギー性の副作用を生じる危険性があります。
「6歳未満の小児」では、メトヘモグロビン血症のおそれがあります。
また4の文中に出てくるライ症候群と関係のある物質はエテンサミドです。
「透析療法を受けている人」にとって、注意すべき薬としては、スクラルファート、水酸化アルミニウムゲルなどの胃腸薬や胃腸鎮痛薬です。
「透析療法を受けている人」がこれらを長期間服用し、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したという報告があります。
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02
1 その通りです。
インドメタシンは、炎症を引き起こす物質であるプロスタグランジンの生産を阻害することで、患部の痛みや腫れを和らげて発熱を抑制します。そのため、長期連用することで、消化器(胃・十二指腸)に潰瘍が出来やすくなったり、筋肉が痩せて細くなったり、喘息症状を悪化させたりする恐れがあります。
2 その通りです。
ポピドンヨードやグルコン酸クロルヘキシジンは、生体消毒薬として広く使われていますが、アナフィラキシーショックのような重大な副作用が発現することもありますので、使用の際には注意が必要です。
3 その通りです。
添付文書には、授乳中の人への投与を避ける等の記載があるものが多くありますので、使用には注意が必要です。
4 アミノ安息香酸エチルを使用してアレルギー症状を起こしたことがある人が再び使用すると、アナフィラキシー様症状、スティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)、ライエル症候群(中毒性表皮壊死症)といった重篤なアレルギー性副作用を生じる危険があります。
また、副作用として、メトヘモグロビン血症のおそれがありますので、6歳未満の小児には使用できません。
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03
その他の使用上の注意として、妊婦または妊娠している女性は、胎児への影響を考慮して使用を避けることが望ましいとされています。
また、小児への使用に関しては、有効性や安全性が確認されていないため、インドメタシンを主薬とする外皮用薬に11歳未満の小児向けの製品はなく、インドメタシン含量1%の貼付剤には15歳未満の小児向けの製品はありません。
2 正しいです。
ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素などのヨウ素系殺菌消毒成分や、グルコン酸クロルヘキシジンが配合されたものは、まれにショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状のような全身性の重篤な副作用を生じることがあります。
3 正しいです。
塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン成分は乳汁中にも移行するので、抗ヒスタミン剤を服用中に授乳をしてしまうと、乳児にも摂取させてしまうことになり、昏睡などの副作用が起こる可能性があります。
4 誤りです。
中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)などの重篤なアレルギー性の症状を生じるおそれがあるので、過去にアミノ安息香酸エチルでアレルギー症状を起こしたことがある人は使用してはいけません。
また、6歳未満の小児はメトヘモグロビン血症のおそれがあるので使用してはいけません。
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