登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問42

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

循環器用薬及び配合される成分に関する記述について、誤っているものはどれか。
  • ヘプロニカートは、ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い。
  • 高血圧や心疾患に伴う諸症状に使用される一般用医薬品は、体質の改善又は症状の緩和ではなく、いずれも疾患そのものの治療を目的として用いられる。
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすいため、不向きとされる。
  • ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1→ヘプロニカートは、ニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善させる効果があります。
ビタミンEと組み合わせて配合されることが多いです。

2→高血圧や心疾患に使用される一般用医薬品は、症状の改善や体質改善を目的としており、根本的な疾患の治療の目的はありません。
高血圧や心疾患は適切に対処しないと命にかかわる危険もあるため、治療を望む場合は医療機関を受診するべきです。

3→三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)は、のぼせや高血圧の随伴症状に対して効果を発揮します。
体の虚弱な人、胃腸が弱い人、出血が長引いている人は、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすいため、不向きとされています。

4→ルチンは、ビタミン様物質の一つで、毛細血管を補強したり強化したりする効果があります。

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02

正解は2

1.正しい
 ヘプロニカートは遊離ニコチン酸として働き、末梢の血液循環を改善します。
 ビタミンEにも血液循環の改善作用があり、ヘプロニカートとビタミンEを組み合わせて用いられることが多くあります。


2.誤り
 高血圧や心疾患の治療は医療機関で行うことが原則です。
 一般医薬品は治療を目的としたものではなく、体質の改善や症状の緩和を目的として使用されるものです。


3.正しい
 三黄瀉心湯はダイオウを含む生薬です。
 体力が中等度以上で高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重など)に効能があります。
 体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすいため、不向きとされています。


4.正しい
 ルチンはビタミン様物質の一種で、高血圧における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられます。

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03

2が正解です。

a.ヘプロニカート、そしてイノシトールヘキサニコチネートは
 いずれも代謝されてニコチン酸が遊離、
 ニコチン酸の働きで血液循環改善。
 ビタミンEと組み合わせる形になります。

b.一般医薬品で高血圧や心疾患の治療はありえません。

c.ダイオウを含むので、下痢注意です。5~6回使用で見極めてください。 
 慢性の時は1ヶ月です。

d.他に似た働きで、ヘスペリジンという成分があります。

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