登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問71

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

胃の薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  メチルメチオニンスルホニウムクロライドは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を目的として配合されている。

b  ソファルコンは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。

c  メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。

d  制酸薬は、胃内容物の刺激によって促進される胃液分泌から胃粘膜を保護することを目的として、食後に服用することとなっているものが多い。
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)正
  • (a)正   (b)誤   (c)誤   (d)誤
  • (a)誤   (b)誤   (c)正   (d)誤
  • (a)誤   (b)誤   (c)誤   (d)正
  • (a)誤   (b)正   (c)正   (d)誤

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この過去問の解説 (3件)

01

正しい組み合わせは3です。
各選択肢については以下のとおりです。

a.メチルメチオニンスルホニウムクロライドは胃粘膜修復成分です。この問題文の「メチルメチオニンスルホニウムクロライド」の部分を「ジメチルポリシロキサン」とすると、正しい文になります。よって、この選択肢は誤りです。

b.ソファルコンは胃粘膜保護・修復成分ですが、アルミニウムを含む成分ではありません。そのため、注意すべきは透析患者ではなく、肝機能障害の人です。ちなみにアルミニウムを含んでいる胃粘膜保護・修復成分は「アルジオキサ」「スクラルファート」です。よって、この問題文は誤りです。

c.問題文のとおりです。

d.この文は「制酸薬」ではなく「胃粘膜修復成分」についての説明です。制酸薬は胃液の分泌亢進による胃酸過多、またはそれによる胸やけ、胃部不快感、吐き気などの症状緩和として用いられる薬です。よって、この問題文は誤りです。

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02

正解は3です。

a…誤りです。
メチルメチオニンスルホニウムクロライドは、胃粘液の分泌を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を目的として配合されています。

b…誤りです。
ソファルコンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがあるので、肝臓病の診断を受けた人は、使用前に医師や薬剤師に相談をする必要があります。
アルミニウムを含む成分なのは、アルジオキサやスクラルファートです。

c…正しいです。

d…誤りです。
制酸薬は、胃内容物の刺激によって促進される胃液分泌から胃粘膜を保護することを目的として、「食前又は食間」に服用することとなっているものが多いです。

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03

解答:3

a.誤
メチルメチオニンスルホニウムクロライドは、胃粘膜の損傷を修復することを助け、胃粘膜を保護します。

b.誤
ソファルコンは、胃粘膜を増加させることで胃を保護する成分で、アルミニウムは含みません。

c.正
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされ、胸やけやげっぷなどに効果があります。

d.誤
制酸薬は胃酸を中和することで胃酸の働きを抑えるため、その多くは食間や食前の空腹時に服用します。
ただしアルミニウムやカルシウムを含む場合は、便秘などに注意が必要です。

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