登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問83
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問題
登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問83 (訂正依頼・報告はこちら)
内服アレルギー用薬の漢方処方製剤に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
内服アレルギー用薬の漢方処方製剤のうち、( a )及び( b )は、皮膚の症状を主とする人に適するとされ、いずれも構成生薬として( c )を含む。
内服アレルギー用薬の漢方処方製剤のうち、( a )及び( b )は、皮膚の症状を主とする人に適するとされ、いずれも構成生薬として( c )を含む。
- (a)茵蔯蒿湯(いんちんこうとう) (b)葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい) (c)マオウ
- (a)十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) (b)葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい) (c)マオウ
- (a)茵蔯蒿湯(いんちんこうとう) (b)当帰飲子(とうきいんし) (c)カンゾウ
- (a)消風散(しょうふうさん) (b)当帰飲子(とうきいんし) (c)カンゾウ
- (a)消風散(しょうふうさん) (b)辛夷清肺湯(しんいせいはいとう) (c)カンゾウ
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この過去問の解説 (3件)
01
内服アレルギー用薬の漢方処方製剤のうち、消風散及び当帰飲子は、皮膚の症状を主とする人に適するとされ、いずれも構成生薬としてカンゾウを含みます。
他には茵蔯蒿湯・十味敗毒湯等も皮膚の症状を主とする人に適しており、茵蔯蒿湯はダイオウ・十味敗毒湯はカンゾウを含みます。
よって、4の組み合わせが正解になります。
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02
a→消風散(ショウフウサン)は、皮膚のかゆみや赤みを取る作用があります。
患部がじゅくじゅくしている場合に効果的です。
水虫やじんましんなどの症状の時に用いられます。
石膏、地黄、牛蒡子、防風、甘草などが配合されています。
b→当帰飲子(トウキインシ)は、皮膚のかゆみを抑え、肌に潤いを与える作用があります。
皮膚が乾燥している場合に効果的です。
当帰、芍薬、川芎、防風、地黄、黄耆、甘草などが配合されています。
c→甘草(カンゾウ)には、抗アレルギー作用や抗炎症作用があり、多くの漢方薬に配合されています。
茵蔯蒿湯(インチンコントウ)は、胆のうや肝臓の不調に良いとされる漢方製剤です。
さらに、じんましんや湿疹などの皮膚疾患にも効果を発揮します。
茵蔯蒿、山梔子(サンシシ)、大黄が配合されています。
葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)は、鼻炎や鼻づまりといった症状に効果的です。
葛根、大棗、麻黄、芍薬、生姜などが配合されています。
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03
消風散、当帰飲子、茵蔯蒿湯、十味敗毒湯は皮膚のアレルギー症状に用いられます。消風散、当帰飲子、十味敗毒湯は構成生薬としてカンゾウを含みます。
葛根湯加川芎辛夷、辛夷清肺湯は鼻炎など鼻のアレルギー症状に用いられます。葛根湯加川芎辛夷にはカンゾウが構成生薬として含まれています。
カンゾウは漢方薬にはよく使われる生薬で、去痰作用、鎮痛作用などがあります。
一日摂取量を超えて服用していると高血圧やむくみ、手足の脱力などの偽アルドステロン症を発症する可能性があるため、過量摂取に注意が必要です。
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