登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問84
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問題
登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からアドレナリンの遊離を抑えることによる鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合される。
b スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
c 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。
d ベンザルコニウム塩化物は、陽性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、結核菌、溶血性連鎖球菌、ウイルス等に対する殺菌消毒作用を目的として用いられる。
a クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からアドレナリンの遊離を抑えることによる鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合される。
b スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要がある。
c 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。
d ベンザルコニウム塩化物は、陽性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、結核菌、溶血性連鎖球菌、ウイルス等に対する殺菌消毒作用を目的として用いられる。
- (a 、b)
- (a 、c)
- (a 、d)
- (b 、c)
- (c 、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
a→ クロモグリク酸ナトリウムは、鼻の粘膜にあるマスト細胞に作用し、アレルギーの原因となる化学伝達物質の遊離を抑える働きをします。
それにより、鼻水や鼻づまりなどの鼻炎による諸症状を緩和します。
b→スプレー式鼻炎用点鼻薬は、鼻腔内に薬効成分を均一に行きわたらせることができるので効果的です。
使用前に鼻をかむことで、鼻水と薬効成分が一緒に逆流してくるのを防げます。
c→リドカインは局所麻酔成分であり、神経に作用して痛みやかゆみの感覚を感じなくさせる働きがあります。
速効性があり、様々な鼻炎薬に配合されています。
d→ベンザルコニウム塩化物は、陽性界面活性成分です。
真菌(かび)やグラム陽性菌、グラム陰性菌には殺菌効果がありますが、結核菌やウィルスに対しては効果がありません。
手指や皮膚の消毒の際によく用いられます。
点鼻薬には、鼻腔内の殺菌や消毒効果を期待して配合されています。
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02
・クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑えることにより鼻アレルギー症状の緩和を目的として、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
・スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかんでおく必要があります。
・鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が配合されている場合があります。
・ベンザルコニウム塩化物は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌(結核菌・ウイルスを除く)による二次感染を防止することを目的としており、殺菌消毒成分が配合されている場合があります。
よって、
aは「アドレナリン」が「ヒスタミン」となり間違い。
bは問題文の通りなので正しい。
cも問題文の通りなので正しい。
dは「黄色ブドウ球菌、結核菌、溶血性連鎖球菌、ウイルス等」が「黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌」となり間違い。
となるので、4の組み合わせが正解です。
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03
a.誤
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞から鼻づまりなどの原因となるヒスタミンの遊離を抑えます。
b.正
スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかみ、使用後はノズルを拭くなど清潔にしておきます。
c.正
リドカイン、リドカイン塩酸塩等は、神経伝達を阻害して局所麻酔作用をあらわし、点鼻薬の他にかゆみ止めの外用薬などにも使用されています。
d.誤
ベンザルコニウム塩化物は、陽性界面活性成分で殺菌消毒作用を持ちますが、結核菌やウイルス等には効果がありません。
結核菌には次亜塩素酸ナトリウム、アルコールなどを使用します。
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