登録販売者の過去問
平成29年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問67

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問題

登録販売者試験 平成29年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問67 (訂正依頼・報告はこちら)

鎮暈薬( 乗物酔い防止薬 )の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。

b ジメンヒドリナートは、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。

c アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として配合されている場合がある。

d カフェインは、脳に軽い興奮を起こさせて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されている場合がある。
  • ( a、b )
  • ( a、c )
  • ( b、c )
  • ( b、d )
  • ( c、d )

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この過去問の解説 (3件)

01

a スコポラミン臭化水素酸塩は、抗コリン成分です。抗ヒスタミン成分ではありませんので、誤りとなります。これは基本かつ頻出問題なので、ぜひしっかりおさえておきましょう。
b この記述は、プロメタジンテオクル酸塩等のプロメタジンを含む成分に関する内容ですので、誤りです。
c d 記述内容で正しいです。

参考になった数48

02

解答:5

a.誤
スコポラミン臭化水素酸塩は抗コリン成分です。中枢に作用して、乗物酔いを防ぎます。

b.誤
乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制の報告は、プロメタジンを含む薬剤によるものです。

c.正
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分です。6歳未満への使用は避けるようにします。

d.正
カフェインにはめまいを軽減させたり、覚醒作用の他、乗り物酔いに伴う頭痛などを改善する作用もあります。

参考になった数15

03

a 誤

スコポラミン臭化水素酸塩は、抗コリン成分です。

自律神経系の混乱を軽減したり、消化管の緊張を低下する作用があります。

吸収されやすく脳内に移行しやすい成分ですが、肝臓での代謝が速やかで作用時間が短いのが特徴です。

b 誤

ジフェンヒドリナートは、抗ヒスタミン成分です。

嘔吐中枢への刺激や、内耳前庭における自律神経反射を抑える作用があります。

問題文の説明は、同作用成分のプロメタジンです。

c 正

アミノ安息香酸エチルは、局所麻酔成分です。

メトヘモグロビン血症のおそれがあるため、6歳未満は服用しないこととされています。

d 正

カフェインは、キサンチン系成分です。

そのほかの同成分として、ジプロフィリンがあります。

ジプロフィリンは、甲状腺機能障害の人やてんかんの人の服用には注意が必要です。

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