登録販売者の過去問
平成29年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問97

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問題

登録販売者試験 平成29年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

消毒薬の殺菌消毒成分に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • エタノールのウイルスに対する不活性効果は、イソプロパノールよりも低い。
  • 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。
  • クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示す。
  • サラシ粉は、漂白作用があり、毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、色・柄物等には使用を避ける必要がある。
  • ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

消毒薬の殺菌消毒成分について、
・エタノールのウイルスに対する不活性効果は、イソプロパノールよりも高く、結核菌を含む一般細菌類・真菌類・ウイルスに対する殺菌消毒作用を示します。
・ 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示しますが、皮膚刺激性が強いので通常人体には用いられません。
・クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はありません。
・サラシ粉は、漂白作用があり、毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、色・柄物等には使用を避ける必要があります。
・ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多いです。
となっています。

よって、
1は「低い」が「高い」となり間違い。
2は問題文の通りなので正しい。
3も問題文の通りなので正しい。
4も問題文の通りなので正しい。
5も問題文の通りなので正しい。
となるので、1が正解です。

参考になった数34

02

1 逆です。イソプロパノールのウイルスに対する不活性効果はエタノールよりも低いとされますので、誤りです。
2~5は正しいです。
2 塩素系殺菌消毒成分の次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は、ウイルスに対しても殺菌消毒作用があります。
3 クレゾール石鹸液はウイルスに対する殺菌消毒作用は効果はありません。

参考になった数15

03

1.誤

イソプロパノールの方が、ウイルスに対する効果はエタノールより弱いです。

微生物のタンパク質を変性して、一般細菌類や真菌類、ウイルスに有効です。

粘膜刺激性があり、脱脂による肌荒れを起こしやすいのが特徴です。

2.正

次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系殺菌消毒成分です。

刺激が強く、人体には使用されません。

また、酸性の洗剤と反応すると、有毒な塩素ガスを発生します。

3.正

クレゾール石鹸液は、一般真菌類や真菌類に有効ですが、ウイルスには無効です。

刺激性が強いため、原液が皮膚につかないように使用します。

4.正

サラシ粉は、塩素系殺菌消毒成分です。

金属腐食性があり、漂白作用があります。

刺激が強いため、人体には使用されません。

5.正

ジクロイソシアヌル酸ナトリウムは、有機塩素系殺菌消毒成分です。

同作用のほかの成分として、トリクロルイソシアヌル酸があります。

参考になった数4