登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問62

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問題

登録販売者試験 平成30年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問62 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。

体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰(たん)を伴う咳(せき)や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘(ぜん)息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症を生じることが知られている。
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  • 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
  • 葛根湯(かっこんとう)
  • 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
  • 香蘇散(こうそさん)

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 半夏厚朴湯-のどのつかえ、神経性胃炎などに用います

2 . 柴胡桂枝湯-胃腸炎などに用います

3 . 葛根湯-風邪、肩こり、頭痛などに用います

4 . 小青竜湯-アレルギー性鼻炎、鼻かぜなどに用います
 カンゾウ配合のため偽アルドステロン症の副作用があります。
 麻黄配合のため食欲不振になることもあります。

5 . 香蘇散-神経症などに用います

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02

解答:4 小青竜湯

1:半夏厚朴湯
体力中等度をめやすとして幅広く応用できます。気分がふさいで咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされています。

2:柴胡桂枝湯
体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐き気などのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適するとされています。

3:葛根湯
体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされますが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされています。

5:香蘇散
体力虚弱で、神経過敏で気分が優れず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされています。

参照:厚生労働省 試験問題の作成に関する手引き

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03

1 半夏厚朴湯は、体力中等度を目安として、幅広く応用できます。
神経性胃炎や、気分がふさぐ、のどのつかえなどに適すとされています。
カンゾウを含んでいません。

2 柴胡桂枝湯は、体力中等度または虚弱で、腹痛を伴い、微熱、吐き気を伴う胃腸炎や風邪の後期症状に適すとされています。カンゾウを含んでいます。

3 葛根湯は、体力中等度以上の風邪の初期が適すとされています。
胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人には不向きとされていて、胃部不快感などの副作用が現れやすくなっています。カンゾウとマオウを含みます。

4 小青竜湯が、説明文の漢方処方です。カンゾウとマオウを含みます。

5 香蘇散は、体力虚弱で神経過敏の人の風邪のひきはじめに適すとされています。カンゾウを含みます。

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