登録販売者の過去問 平成30年度 主な医薬品とその作用 問75

1 . 桔梗湯（ききょうとう）
のどの痛みや咳の時などに使用します。

3 . 牛車腎気丸（ごしゃじんきがん）
排尿困難やむくみなどに使用します。

4 . 大黄牡丹皮湯（だいおうぼたんびとう）
体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔に適すとされますが、体の虚弱な人（体力の衰えている人、体の弱い人）、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。

5 . 桂枝加芍薬湯（けいしかしゃくやくとう）
体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされています。

解答：２　麻子仁丸

１　桔梗湯
体力に関わらず、広く応用できます。喉が腫れて痛み、ときに咳が出るものの扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされています。

３　牛車腎気丸
体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善（肩こり、頭重、耳鳴り）に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、胃部不快感、腹痛、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされています。

４　大黄牡丹皮湯
体力中等度以上、下腹部痛があり、便秘しがちな人の月経不順、便秘、痔などに適しています。
便秘、痔疾に対して用いる場合、１週間位服用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談します。ダイオウが含まれているため、他の瀉下薬の使用を避ける必要があります。

５　桂枝加芍薬湯
体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされています。
１週間位服用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談します。カンゾウが含まれているため、偽アルドステロン症起こすおそれがあります。


参照：厚生労働省　試験問題の作成に関する手引き

1　桔梗湯は、体力に関わらず広く応用できます。
喉の痛み、咳の出る扁桃炎、扁桃周囲炎などに適すとされています。
胃腸が弱く下痢をしやすい人では、食欲不振、胃部不快感などの副作用が現れやすいため、不向きとされています。
カンゾウを含みます。

2　麻子仁丸の説明です。
ダイオウを含みます。

3　牛車腎気丸は、体力中等度以下で疲れやすく手足が冷えやすい人の排尿困難、頻尿に適すとされています。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られています。

4　大黄牡丹皮湯は、体力中等度以上の便秘、月経不順、月経困難に適するとされています。
胃腸が弱い人は激しい腹痛を伴う下痢のおそれがあります。
また、他の瀉下薬との併用を避ける必要があります。
便秘に対して用いる場合、１週間程度服用しても改善されないときは医師に相談が必要です。
月経改善に用いる場合は、１ヶ月程度の比較的長期間服用されることがあります。
ダイオウを含みます。

5　桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で腹部膨満感のある人の、しぶり腹や腹痛に適すとされています。
カンゾウを含みます。