登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問77

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問題

登録販売者試験 平成30年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

駆虫薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  マクリ(フジマツモ科のマクリの全藻を基原とする生薬)は、回虫の駆除を目的として配合される。
b  サントニンは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされるが、尿や糞便が赤く着色することがある。
c  パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として配合される。
d  駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために併用する瀉(しゃ)下薬として、ヒマシ油が用いられる。
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:正  b:正  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:1
a:正
マクリ(フジマツモ科のマクリの全藻を基原とする生薬)は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示すカイニン酸を含んでいます。

b:誤
サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示します。
服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴り、口渇が現れることがあります。

c:誤
パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示します。
赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがあります。
ヒマシ油との併用、脂質の多い食事やアルコール摂取は避ける必要があります。

d:誤
駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため瀉下薬が併用されることがありますが、ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油との併用は避ける必要があります。


参照:厚生労働省 試験問題の作成に関する手引き

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02

a ○
マクリは回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させるカイニン酸を含んでいます。

b ×
c ×
bとcの説明文が逆ならどちらも正になります。

d ×
ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まります。

参考になった数17

03

a 正しいです。
マクリはカイニン酸を含んでいて、回虫に痙攣を起こさせる作用があります。

b サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用があります。
肝臓病の人は悪化のおそれがあるため、服用に注意が必要です。

c パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養の吸収を抑える作用があります。
赤っぽい成分のため、尿や糞便が赤く着色されることがあります。
成分が吸収されやすくなるため、ヒマシ油との併用は禁忌で、脂質の多い食事や飲酒も避ける必要があります。

d ヒマシ油は、小腸刺激性瀉下成分です。
腸内容物の急速な排除を目的としているため、副作用や中毒症状を増悪させるおそれがあり、他の瀉下薬との併用は禁忌です。

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