登録販売者の過去問
平成30年度（東京都）
主な医薬品とその作用 問85

皮膚の症状を主とする人に適すとされるものとして、茵蔯蒿湯、十味敗毒湯、消風散、当帰飲子。

鼻の症状を主とする人に適すとされるものとして、葛根湯加川芎辛夷、小青竜湯、荊芥連翹湯、辛夷清肺湯 。

などの漢方があります。
茵蔯蒿湯、辛夷清肺湯を除きいずれもカンゾウを含み、葛根湯加川芎辛夷はマオウを含みます。

解答：５　葛根湯加川芎辛夷

１．茵蔯蒿湯は、ダイオウを含みます。

2 . 十味敗毒湯は、カンゾウを含みます。

3 . 消風散は、カンゾウを含みます。

4 . 当帰飲子は、カンゾウを含みます。

5 . 葛根湯加川芎辛夷は、マオウとカンゾウを含みます。


参照：厚生労働省　試験問題の作成に関する手引き

1　茵蔯蒿湯は、体力中等度以上の口内炎や蕁麻疹に適するとされています。
ダイオウを含み、胃腸が弱く下痢をしやすい人には副作用が現れやすいため、不向きとされます。

2　十味敗毒湯は、体力中等度な人の可能性皮膚疾患、蕁麻疹、水虫等に適するとされています。
カンゾウを含みます。

3　消風散は、体力中等度以上の人の分泌物が多い慢性皮膚疾患に適するとされています。
カンゾウを含みます。

4　当帰飲子は、体力中等度の冷え性の人の、分泌物が少ない慢性湿疹やかゆみに適するとされています。
カンゾウを含みます。

5　葛根湯加川芎辛夷は、マオウとカンゾウを含みます。
比較的体力のあるものの慢性鼻炎、蓄膿症に適するとされていて、虚弱な人や発汗傾向の著しい人では、悪心や胃部不快感等の副作用が現れやすいため、不向きとされます。