登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問113
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問題
登録販売者試験 平成30年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問113 (訂正依頼・報告はこちら)
次の医薬品成分を含有する内服用の一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として「胃・十二指腸潰瘍」と記載することとされている成分について、正しいものの組合せはどれか。
a ジフェニドール塩酸塩
b アスピリン(アセチルサリチル酸)
c 次硝酸ビスマス
d マオウ
a ジフェニドール塩酸塩
b アスピリン(アセチルサリチル酸)
c 次硝酸ビスマス
d マオウ
- (a、b)
- (a、d)
- (b、c)
- (b、d)
- (c、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
a.誤
ジフェニドール塩酸塩は抗ヒスタミン作用と抗コリン作用があるため、排尿困難や緑内障の症状がある人は医師などに相談する必要があります。
b.正
アスピリンはプロスタグランジンの生成を阻害し解熱鎮痛作用を示しますが、同時に胃粘膜保護作用も抑制してしまうので、胃腸障害を起こしやすくなります。
c.正
次硝酸ビスマスは止瀉薬などに含まれている収斂成分ですが、胃・十二指腸潰瘍などがあるとビスマスが吸収されやすくなり血中に移行する量が増える恐れがあります。
d.誤
マオウは交感神経興奮作用があるため、心臓病や高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害などの診断を受けた人は医師などに相談する必要があります。
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02
副作用として注意が必要なのは、頭痛や、排尿困難、眠気、まぶしさ、浮動感、不安定感などです。
また、緑内障の悪化のおそれがあります。
b 正しいです。
アスピリンは、サリチル酸系解熱鎮痛成分です。
「〜ピリン」とついていますが、非ピリン系です。
副作用として胃腸障害が起こりやすく、また、出産予定日12週以内の妊婦や15歳未満には使用できません。
c 正しいです。
次硝酸ビスマスは、止瀉成分です。
損傷した粘膜から吸収が促進されるため、胃・十二指腸潰瘍の人は、服用に注意が必要です。
d マオウは、アドレナリン作動成分です。
交感神経刺激による作用をもたらすので、心臓病や高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の人や高齢者は、慎重な服用がもとめられます。
また、マオウは依存性に注意が必要です。
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03
正解:3 (b c)
「胃・十二指腸潰瘍」の診断を受けた人に関する組み合わせ問題
a 誤:ジフェニドール塩酸塩は、抗めまい成分です。「排尿困難」・「緑内障」などの症状がある人は、医師や薬剤師に相談することが求められています。
b 正:アスピリン(アセチルサリチル酸)は、解熱鎮痛成分です。アスピリンは、他の解熱鎮痛成分よりも胃腸障害を起こしやすいことで知られています。
c 正:次硝酸ビスマスは、胃粘膜を引き締める(収斂する)止瀉成分です。「胃・十二指腸潰瘍」の診断を受けた人は、医師や薬剤師に相談することが求められています。
d 誤:マオウは、アドレナリン作用成分です。「心臓病」・「高血圧」・「糖尿病」・「甲状腺機能障害」の診断を受けた人は、医師や薬剤師に相談することが求められています。
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