登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問108

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問108 (訂正依頼・報告はこちら)

次の医薬品成分等のうち、内服用の一般用医薬品の添付文書等において、目のかすみや異常なまぶしさを生じることがあるため、「してはいけないこと」の項目中に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされている成分等はどれか。
  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
  • ピレンゼピン塩酸塩水和物
  • ダイオウ
  • 合成ヒドロタルサイト
  • 無水カフェイン

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

1 誤 

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、鎮痛に用いられる漢方処方製剤です。

心臓病の診断を受けた人は使用を避けること、また、鬱血性心不全、心室頻拍が現れることがあるため連用しないよう記載されています。

2 正

ピレンゼピン塩酸塩水和物は、胃液分泌抑制成分です。

目のかすみや異常なまぶしさを生じることがあるため、服用後は乗物又は機械類の運転操作をしないよう記載されています。

3 誤

ダイオウは、大腸刺激制瀉下成分、婦人薬などに含まれています。

他の瀉下薬との併用はしないこと、授乳中の人は使用しないか、使用する場合は授乳を避けるよう記載されています。

4 誤

合成ヒドロタルサイトは、制酸成分です。

透析療法を受けている人は使用しないこと、長期連用しないよう記載されています。

5 誤

無水カフェイン

胃酸過多・胃潰瘍の症状がある人は服用しないこと、コーヒーやお茶などのカフェインを含有する飲料と同時に服用しないこと、また、連用しないよう記載されています。

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02

1 誤

芍薬甘草湯は、こむら返りや急な胃痙攣の痛みに用いられます。

症状のある時のみの服用にして、連用は避けます。

心臓病の人は、使用を避ける必要があります。

2 正

ピレンゼピン塩酸塩水和物は、胃液の分泌を抑える制酸成分です。

消化管以外では抗コリン成分作用の注意が必要で、排尿困難の人や心臓病、緑内障の人も服用には注意します。

抗コリン作用による副作用は、散瞳による目のかすみ、異常なまぶしさなどがあります。

3 誤

ダイオウは、瀉下薬や痔疾用薬などに配合されています。

大腸刺激性瀉下成分のため、妊婦や授乳している人は服用を避けることとされています。

また、瀉下を目的としない婦人薬や催眠鎮静薬などに配合されている場合には、瀉下作用は副作用となります。

4 誤

合成ヒドロタルサイトは、アルミニウムを含む制酸成分です。

アルミニウム脳症やアルミニウム骨症のおそれがあるため、透析療法を受けている人の服用は禁忌です。

また、腎障害の人は体内にアルミニウムが貯留しやすいため、服用する際は医師等に相談することとなっており、それ以外の人でも連用は避けます。

5 誤

無水カフェインは、脳に軽い興奮状態を起こし、眠気や倦怠感を一時的に抑える作用です。

胃液分泌亢進作用があるため、胃酸過多の人や胃潰瘍の人の服用は禁忌です。

また、心筋興奮作用もあるため、心臓病の人の服用は避けます。

参考になった数2

03

答えは2です。胃腸薬に含まれている物質です。

他の選択肢については以下のとおりです。

1.誤りです。

「症状があるときのみの服用にとどめ、

連用しないこと」に該当する漢方製剤です。

3.誤りです。

「授乳中の人は本剤を服用しないか、

本剤を服用する場合には授乳を避けること」に

該当する成分です。

理由は「乳児に下痢を起こすおそれがあるため」です。

4.誤りです。

長期間運用しないことに該当する

胃腸薬、胃腸鎮痛鎮痙薬の成分です。

5.誤りです。

胃酸過多の人に使用しないことに該当する成分です。

参考になった数1