登録販売者の過去問
令和3年度(東京都)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問18
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問題
登録販売者試験 令和3年度(東京都) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
b サリドマイド訴訟は、1963年6月に製薬企業を被告として、さらに翌年12月には国及び製薬企業を被告として提訴され、1974年10月に和解が成立した。
c サリドマイドの光学異性体のうち、R体のサリドマイドを分離して製剤化することで催奇形性を避けることができる。
d サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
a サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
b サリドマイド訴訟は、1963年6月に製薬企業を被告として、さらに翌年12月には国及び製薬企業を被告として提訴され、1974年10月に和解が成立した。
c サリドマイドの光学異性体のうち、R体のサリドマイドを分離して製剤化することで催奇形性を避けることができる。
d サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
- a:正 b:誤 c:正 d:誤
- a:正 b:正 c:誤 d:正
- a:誤 b:誤 c:正 d:正
- a:誤 b:誤 c:誤 d:誤
- a:正 b:正 c:正 d:誤
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 です。
a:正
サイリマイド製剤は、一般用医薬品としても販売されていました。
b:正
サリドマイド製剤に関する警告が発せられた後もしばらくの間出荷されており、販売停止・回収措置までも時間を要し、その対応の遅さが問題視されました。
c:誤
サリドマイドの光学異性体のR体とS体は体内で相互に転換するため、R体のサリドマイドだけを分離して製剤化しても催奇形性は避けられません。
d:正
サリドマイド訴訟、スモン訴訟をきっかけに、医薬品の副作用による迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度がつくられました。
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02
正解は「2」です。
a:正
サリドマイドや催眠鎮静成分として承認されましたが、副作用として血管新生を妨げる作用もありました。そのため、妊娠している女性が摂取した場合、サリドマイドが血液ー胎盤関門を通過して胎児に移行し、血管新生が妨げられ先天異常が発生しました。
b:正
「国及び製薬企業」がポイントです。
被告が異なる訴訟があるため、きちんと押さえておく必要があります。
c:誤
「催奇形性を避けることができる」が誤りです。
サリドマイドが摂取されると、R体とS体は体内で相互に転換するため、R体のサリドマイドを分離して製剤化しても、催奇形性は避けられません。
d:正
特に日本では企業から警告が発せられていたにもかかわらず、出荷停止が1962年5月まで行われず、販売停止及び回収措置は同年9月であったため被害が拡大しました。
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03
正解:2(正・正・誤・正)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する正誤問題
a 正:問題文の通りです。サリドマイドは、1961年11月に初めて危険性が問題視されました。
b 正:問題文の通りです。
c 誤:血管新生を妨げる作用があるのはサリドマイドの光学異性体のうちS体であってR体ではないのですが、S体とR体は互いに転換するために、R体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性を避けることはできません。
d 正:問題文の通りです。
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