登録販売者の過去問 令和3年度 主な医薬品とその作用 問69

正解は　３　です。

ａ：正

メチルエフェドリン塩酸塩は、中枢神経系に対する作用が他の成分より強く、依存性があります。

ｂ：誤

トリメトキノール塩酸塩は、アドレナリン作動による気管支拡張を目的として用いられます。

抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促進することを目的として用いられるのは、カンゾウ（甘草）です。

ｃ：誤

ノスカピン塩酸塩は、非麻薬性鎮咳成分です。

モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれるのは、コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩です。

ｄ：正

同じ作用を持つ成分には、他にメチルシステイン塩酸塩、カルボシステインがあります。

正解は「３」です。

a：正

アドレナリン作動成分と同様の作用を示す生薬成分として、マオウが配合されている場合もあります。

b：誤

問題文は「カンゾウ」の説明です。

トリメトキノール塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられます。

c：誤

「ノスカピン塩酸塩」が誤りです。

コデイン、ジヒドロコデインは、モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳（がい）成分とも呼ばれます。

d：正

去痰成分には、

・気道粘膜からの分泌を促進する作用を示すもの（グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスホン酸カリウム等）

・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの（エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等）

・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの（カルボシステイン）

・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの（ブロムヘキシン塩酸塩）

などがあります。

正解：３（a・d）

鎮咳（がい）去痰（たん）薬の配合成分に関する正誤組み合わせ問題

a 正：問題文の通りです。メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支拡張成分（アドレナリン作動成分）です。

b 誤：トリメトキノール塩酸塩は、気管支拡張成分（アドレナリン作動成分）です。問題文は、カンゾウ（グリチルリチン酸）に関する記述です。

c 誤：ノスカピン塩酸塩は、非麻薬性鎮咳成分です。問題文は、コデインリン酸塩やジコデインリン酸塩に関する記述です。

d 正：問題文の通りです。