登録販売者の過去問
令和4年度（東京都）
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問8

a【×】　注射薬も他の医薬品と同様、食品によって作用や代謝に影響を受けることがあります。

b【〇】　肝臓の代謝が高まっている場合、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなる場合があります。

c【〇】　医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取になる危険性があるものとして、ビタミンAやカフェインを含有する食品が挙げられます。

d【〇】　生薬成分が配合された医薬品と生薬成分が含まれた食品（ハーブ等）を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させるおそれがあります。

ａ：注射薬の作用や代謝は、食品によって影響を受けることがあります。

ｂ：また、酒類（アルコール）をよく摂取する者にまれに起こるアセトアミノフェンの重篤な副作用として、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、間質性肺炎、腎障害、肝機能障害などがあります。

ｃ：飲み合わせに注意すべき食品には他に、コーヒー（カフェインを含む）があります。

ｄ：ハーブ類を薬と併用する際は、専門家に相談する必要があります。

正解です。

・食品と医薬品の相互作用は、「飲み合わせ」といい、食品と飲み薬が体内で相互作用を生じることがあります。

・酒類は、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがあります。酒類をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、肝臓で代謝されるアセトアミノフェンなどでは、通常よりも代謝されやすくなり、体内から医薬品が速く消失して十分な薬効が得られなくなることがあります。

・医薬品と食品（例：コーヒー）を一緒に服用すると過剰摂取となるものもあります。

・食品（ハーブ等）を合わせて摂取すると、生薬成分が配合された医薬品の効き目や副作用を増強させることがあります。