登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問2

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

かぜ(感冒)の症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  麻黄湯(まおうとう)は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳(せき)が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされる。
b  柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。
c  小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。
d  葛根湯(かっこんとう)は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされる。
  • (a,c)
  • (a,d)
  • (b,c)
  • (b,d)
  • (c,d)

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この過去問の解説 (3件)

01

かぜ(感冒)の症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する問題です。

選択肢2. (a,d)

a【〇】 問題文の通りです。麻黄湯(まおうとう)マオウの含有量が多いため、体の虚弱な人は使用を避ける必要があります

b【×】 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、体力中等度で、脇腹からみぞおちにかけて苦しく、食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、かぜの中期から後期の諸症状に適するとされています。

c【×】 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、体力中等度またはやや虚弱で、気管支炎、気管支喘息、鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適するとされています。

d【〇】 問題文の通りです。葛根湯(かっこんとう)は、体の虚弱な人や胃腸の弱い人では、胃部不快感などの副作用が現れやすいため使用を避ける必要があります。

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02

これはかぜ(感冒)の症状の緩和に用いられる漢方処方製剤についての問題です。

選択肢2. (a,d)

a:選択肢のとおりです。

麻黄湯は、構成生薬として、カンゾウ・マオウを含みます。

b:これは小柴胡湯についての説明です。

柴胡桂枝湯は、体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐き気などのある人の胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされます。

c:これは桂枝湯についての説明です。

小青竜湯は、体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出る人の気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされます。

d:選択肢のとおりです。

葛根湯は、構成生薬として、カンゾウ・マオウを含みます。

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03

漢方処方成分漢方処方製剤として、葛根湯(かっこんとう)、麻黄湯(まおうとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂 枝湯(さいこけいしとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、桂枝湯(けいしとう)、香蘇散(こうそさん)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)があります。

選択肢2. (a,d)

正解です。

麻黄湯(まおうとう)は、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされます。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどがあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされます。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳 や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされます。

葛根湯(かっこんとう)は、体力中等度以上のものの感冒の初期、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩 こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされます。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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