登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問15

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

浣(かん)腸薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  グリセリンが配合された浣腸薬を、肛(こう)門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用すると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
b  浣(かん)腸薬は、繰り返し使用することで直腸の感受性が高まり、効果が強くなる。
c  炭酸水素ナトリウムは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
d  注入剤で半量等を使用した場合は、残量を再利用せずに廃棄する。
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

これは浣腸薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:正

a:選択肢のとおりです。

痔出血の症状がある人は、グリセリン浣腸薬を使用する前に医師などに相談する必要があります。

b:浣腸薬は、繰り返し使用することで直腸の感受性の低下(いわゆる「慣れ」)が生じて効果が弱くなるため、連用しないよう注意が必要です。

c:これは、グリセリンやソルビトールの説明です。

炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生し、直腸を刺激する作用があります。

d:残った薬液は再利用すると感染のおそれがあるので、使用後は廃棄します。

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02

浣腸薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:正

正解です。

・グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがあります。

・繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じて効果が弱くなります。

・浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待されるものとしては、グリセリンやソルビトールがあります。

・残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は廃棄します。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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03

浣腸薬及びその配合成分に関する問題です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:正

a【〇】 痔出血の症状がある人は、グリセリンが傷口から血管内に入ると溶血腎不全を引き起こすため、グリセリンの浣腸薬を使用する際には医師などに相談します。

b【×】 浣腸薬は、繰り返し使用することで直腸の感受性が低下し、効果が弱くなります。

c【×】 問題文のような効果を示すものはグリセリンやソルビトールです。炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスを発生させ、排便を促します。

d【〇】 注入剤を再利用すると感染の恐れがあるため、使用後は廃棄します。

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