登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問4

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

循環器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれており、心室で血液を集めて心房に送り、心房から血液を拍出する。
b  血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の動脈で測定され、心臓が収縮したときの血圧を最小血圧という。
c  四肢を通る静脈では血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔で存在する内腔(くう)に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達しており、血液の逆流を防いでいる。
d  消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

循環器系に関する問題です。

各選択肢をみながら、解説と照らし合わせてみましょう。

 

 

a. 心臓の内部は上部左右の心房下部左右の心室の4つの空洞に分かれている。心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する。

 

これにより、「心室」→「心房」、 「心房」→「心室

 

よって、この選択肢は誤りです。

 

 

 

b. 血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の動脈で測定される。

心臓が収縮したときの血圧を最大血圧心臓が弛緩したときの血圧(心臓には圧がかからなくても、血管には血管壁の持つ 弾力のためある程度の圧がある)を最小血圧という。

 

これにより、「最小血圧」→「最大血圧

 

よって、この選択肢は誤りです。

 

 

 

c. 静脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は動脈よりも薄い。四肢を通る静脈では血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔で存在する内腔(くう)に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達しており、血液の逆流を防いでいる。

 

これにより、この選択肢は正解です。

 

 

 

d. 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る

 

これにより、この選択肢は正解です。

選択肢1. (a、b)

誤りです。

 

正解は、(c、d)です。

選択肢2. (a、c)

誤りです。

 

正解は、(c、d)です。

選択肢3. (b、c)

誤りです。

 

正解は、(c、d)です。

選択肢4. (b、d)

誤りです。

 

正解は、(c、d)です。

選択肢5. (c、d)

正解の選択肢です。

まとめ

解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。

参考になった数11

02

循環器系に関する問題です。

 

まずa~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

  文の後半の「心室で血液を集めて心房に送り、

  心房から血液を拍出する」の部分が誤りです。

  心房と心室が逆です。

  正しくは「心房で血液を集めて心室に送り、

  心室から血液を拍出する」です。

 

b.誤りです。文末の「最小血圧という」という部分が誤りで、

  正しくは「最高血圧という」です。

  最小血圧は、心臓が弛緩したときの血圧です。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.正しいです。文のとおりです。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢5. (c、d)

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

参考になった数2

03

循環器系についての問題です。

選択肢5. (c、d)

正解です。

 

心臓の内部は上部左右の心房、下部左右の心室の4つの空洞に分かれており、心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出します。

 

・血管壁にかかる圧力(血圧)は、通常、上腕部の動脈で測定され、心臓が弛緩したときの血圧を最小血圧といいます。

 

・四肢を通る静脈では血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔で存在する内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達しており、血液の逆流を防いでいます。

 

・消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入ります。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

参考になった数1