登録販売者 過去問
令和5年度(東京都)
問63 (主な医薬品とその作用 問3)

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 問63(主な医薬品とその作用 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

かぜ(感冒)の症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされる。
b  香蘇散(こうそさん)は、構成生薬としてカンゾウを含まず、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。
c  小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、体力中程度又はやや虚弱で、うすい水様の痰(たん)を伴う咳(せき)や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘(ぜん)息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。
d  葛根湯(かっこんとう)は、体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適すとされる。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

かぜ(感冒)の症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する問題です。

かぜの症状緩和に用いられるものとしては、

葛根湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、桂枝湯、香蘇散、半夏厚朴湯、
麦門冬湯などがあります。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

b.誤りです。

  文中の「構成生薬としてカンゾウを含まず」の部分が誤りです。
  カンゾウを含む漢方薬です。

c.正しいです。文のとおりです。

d.誤りです。

  葛根湯ではなく、「桂枝湯」の説明になっています。
  葛根湯は「体力中等度以上の者の感冒の初期(汗をかいていないもの)、
  鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適す」
  とされるものです。

 

以上を踏まえて選択肢をみていきましょう。

選択肢1. (a、b)

誤った組み合わせです。冒頭を参照ください。

選択肢2. (a、c)

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

選択肢3. (b、c)

誤った組み合わせです。冒頭を参照ください。

選択肢4. (b、d)

誤った組み合わせです。冒頭を参照ください。

選択肢5. (c、d)

誤った組み合わせです。冒頭を参照ください。

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02

かぜ(感冒)の症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関するa~dの文章の内容を確認していきます。

a:正しいです。

b:誤りです。

香蘇散(こうそさん)は、構成生薬としてカンゾウを含みます。

c:正しいです。

d:葛根湯(かっこんとう)は、体の虚弱な人や、発汗傾向の著しい人では不向きとされています。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

選択肢1. (a、b)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢2. (a、c)

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢3. (b、c)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢4. (b、d)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. (c、d)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

参考になった数3

03

かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する問題です。

a~dについて解説していきます。

 

a)…記述の通りです。

柴胡桂枝湯「腹痛」「胃腸症状」を伴うかぜに適する漢方処方製剤です。特徴を結び付けて覚えておきましょう。

 

b)…誤りです。

記述は抑肝散(よくかんさん)に関する内容です。

香蘇散は構成生薬としてカンゾウを含んでおり、主にかぜの初期症状・胃腸症状・神経症状などの緩和に用いられる漢方処方製剤です。

 

c)…記述の通りです。

小青竜湯お風呂に入る(=身体が温まる)と症状が楽になる人に適した漢方薬です。

 

d)…誤りです。

葛根湯は、体力虚弱ではなく体力が充実している人に適した漢方処方製剤です。

選択肢2. (a、c)

正しい選択肢です。

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